小俣史温「油断することは絶対にない」【リードジャパンカップ2024|決勝後の選手コメント】

 24日に行われたリードジャパンカップ(以下LJC)の男子決勝は17歳の小俣史温が大会2連覇を達成した。2位には地元・佐賀県出身の樋口純裕が、3位には初表彰台の百合草碧皇が入った。パリ五輪代表に内定している安楽宙斗、楢崎智亜は準決勝で敗退した。以下、メダリストと準決勝敗退選手のコメント一覧。

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小俣史温(優勝)
「だいぶ追い込んで練習してきたけど不安要素もあり、かなり緊張した。去年は上半身で登るのが特徴だったけど、W杯を通して下半身によったクライミングを心がけてきた。それによって安定感が生まれたと思うし、持久力も下部であまり使わず温存できたのでそこが優勝の要因だったと思う。

 W杯では最後で粘る保持力が足りなかったりフィジカルがヨレたりすることがあったので、最終面の垂壁に長くいる工夫をした練習などをしてきた。今シーズンはW杯で初優勝して、年間優勝を積極的に狙っていきたい。(同年代の安楽がライバルになると思うが?)安楽選手は僕から見ても本当にすごいと思う。今回勝ったことで油断することは絶対になくて、安楽選手に追いつくことを目標にして練習している。(髪色が明るくなったが?)LJCで表彰台や優勝することを予想した時に地味だと目立たないということで、美容室で目立つようにしてくださいと言ってこの色になった」


樋口純裕(2位)
「地元で開催される大きな大会の1つで表彰台に乗れたことは素直に嬉しいが、優勝を目標にやってきて準優勝で終わってしまったのは悔しいところ。基礎的な持久力はトレーニングで十分ついてきていると思う。最後の勝負どころでしっかりと出し切るところに伸びしろがある。この悔しさをバネに、もっと実力をつけて世界に臨んでいきたい。

 (残り1人まで1位をキープしていたが?)小俣くんは(ジムのスクールで指導したことのある)教え子だし、負けたら悔しいと思いながら見ていた。今回は勝ちを譲るような形になってしまったけど、彼は世界で通用する登りを獲得しているし、素直に強くなったなと感じた。(10、20代の若手の台頭について)年長者の意地というか、やっぱり若い子に負けたくない気持ちはある。単純に僕自身まだまだ伸びていけるし、もっと強くなれると感じている。今後はロス五輪などを目指していきたい」


百合草碧皇(3位)
「この冬はまたイチから強くなろうとトレーニングして、それが初表彰台に結びついたので満足している。上半身のトレーニングを増やしたり、ボルダリングの量を減らしてリードの練習を増やしたりした。本数をたくさん登り、1本に掛ける持久力もそうだし、1日に何本も登る持久力も同時に鍛えてきた。今シーズンはW杯の年間ランキング1位を目指したい」


安楽宙斗(準決勝12位)
「(落ちたところは)次のムーブがわからず焦ってしまった。そういう時に無理なムーブを選択して落ちてしまうことがある。昨シーズンは1年目で負けてもいいやくらいな感じで攻めに入っていた。今回は守りに入ったところがあったし、それを除いても今の自分ではムーブを壊せなかったので、無理にでも力を使って体を引き上げていくことを意識したい。

 最近はボルダーのモチベーションが高い一方、リードは下がっていた。リードW杯で3連勝したことで、思うように勝ち切れなかったボルダーに注力していた。昨年のリードはすべての国際大会で決勝に残れていたが、いつかは敗退する覚悟でいた。やっとこれで負けて、また上を目指す立場になる。リードは練習した分、結果が出るような競技。もっと頑張っていきたい」


楢崎智亜(準決勝14位)
「去年の国際大会で強傾斜壁から垂壁に抜けたぐらいで持久力が尽きて落ちることが多かったが、今年は余力を感じた。でも悪い癖や判断ミスが続いてしまった。そこを3月中にしっかり考えないといけない。自分は手足などを同時に動かすコーディネーションが得意。リードでも重心を移しながら持ち替えるなど2つのことを一緒にやってしまうことがある。その一瞬のミスで落ちてしまうので、動きの精度を上げたり、丁寧に立ち回ったりすることが大事になってくる」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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