表彰台に上がった(左から)樋口純裕、小俣史温、百合草碧皇

17歳・小俣史温 予選から首位譲らず2連覇達成【リードジャパンカップ2024】

 スポーツクライミングのリードで競うリードジャパンカップ(佐賀県多久市・九州クライミングベースSAGA)の男子決勝が24日午後に行われ、17歳の小俣史温が2年連続で優勝した。

 男子決勝には準決勝上位から小俣、百合草碧皇、西田秀聖、村下善乙、石津元崇、樋口純裕、田中修太、今泉結太の8人が進出した。前半は地元優勝を狙う3番手の樋口が終盤の40+まで進み暫定首位に立つ。その後の選手は高度30台が最高で、準決勝2位の百合草も34+で競技を終えた。

地元優勝を狙った樋口

 そして最終競技者の小俣が登り始める。小俣は中盤でクロスする前に足が滑りヒヤリとさせたが回復。再び完登へ向けてスタートを切ると、樋口の記録を一手超えてフィニッシュした。

決勝ルートを登る小俣。全ラウンド1位で文句なしの成績を収めた

 昨年はW杯で2位に入るなど世界での経験を積んだ17歳は予選、準決勝、決勝と全ラウンドで首位。力強さや高い保持力で安定したパフォーマンスを発揮した。2位は地元の声援を背に登った31歳の樋口が入り、かつてクライミングジムのスクールで指導していたという小俣と表彰台へ。3位はこちらも小俣同様に予選、準決勝で2位と各ラウンドを通じて力を示した百合草が入った。

百合草は3位

<決勝リザルト>

1位:小俣 史温(東京都山岳連盟)/41+
2位:樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/40+
3位:百合草 碧皇(早稲田大学)/34+
4位:村下 善乙(法政大学)/34+
5位:今泉 結太(茨城県山岳連盟)/30+
6位:田中 修太(新潟県山岳協会)/29+
7位:石津 元崇(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)/24
8位:西田 秀聖(天理大学)/22

※左から決勝順位、氏名、所属先、成績(高度)
※同高度の場合は準決勝順位の高い選手が上位

「リードジャパンカップ2024」大会特設サイト
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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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