林かりん

女子日本記録保持者・林かりんらが戴冠【スピードユース日本選手権2024】

 スポーツクライミングの第4回スピードユース日本選手権多久大会が25日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAで行われ、ジュニア(U-20/2005、06年生まれ)、ユースA(U-18/2007、08年生まれ)、ユースB(U-16/2009年、10年生まれ)の男女各カテゴリーで王者が決まった。

 ジュニア男子は今年が最後のユース大会出場となる三田歩夢が制した。ビッグファイナルで昨年の世界ユース選手権銅メダリストの谷井和季と対戦し、5秒77で先着した。同カテゴリー女子には5、6月のパリ五輪予選シリーズに出場予定の竹内亜衣、林かりん、河上史佳が出場。それぞれ順当に予選を突破した中で、全レースで7秒台をマークした林が2大会ぶり2度目のユース女王に輝いた。

ユースA男子で連覇を果たした田渕幹規(手前)

 ユースA男子は前回王者の田渕幹規が5秒台中盤を連発。他を寄せ付けず3連覇を達成した。同女子ではユースB女子の日本記録を持つ小屋松恋が世界ユース選手権をともに戦った麦島心花との優勝決定戦に勝利し、予選に続いて1位に立った。ユースB男子は最後のレースでこの日のカテゴリー最速7秒12をマークした柏龍弥が優勝。同女子は岡部朱里が頂点に立った。
 

<リザルト>

ジュニア男子(2005、06年生まれ)

1位:三田 歩夢(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/5秒77
2位:谷井 和季(橿原学院高等学校)/8秒73
3位:山本 恭也(愛媛県山岳・スポーツクライミング連盟)/5秒89

優勝:三田歩夢コメント
「今年が最後のユースなので優勝できて本当にうれしい。自己ベストが出せて、まだ記録が出せそう。この後のSJC(スピードジャパンカップ)も頑張りたい」

ジュニア女子(2005、06年生まれ)

1位:林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/7秒52
2位:竹内 亜衣(千葉市立千葉高等学校)/7秒9
3位:河上 史佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/8秒55

優勝:林かりんコメント
「タイムが出なくて悔しい。5、6月に五輪予選を控えているので、それまでに自分の日本記録(7秒43)を更新して五輪のチケットを取りたい」

ユースA男子(2007、08年生まれ)

1位:田渕 幹規(上宮高等学校)/5秒56
2位:大石 覇(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/7秒57
3位:戸田 明稀(愛知県山岳・スポーツクライミング連盟)/6秒36

優勝:田渕幹規コメント
「うれしい。世界ユースで優勝するのが目標」

ユースA女子(2007、08年生まれ)

1位:小屋松 恋(横浜隼人高等学校)/8秒73
2位:麦島 心花(愛知県山岳・スポーツクライミング連盟)/8秒98
3位:足立 莉帆(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/9秒92

優勝:小屋松恋コメント
「タイムが出なくて悔しい。世界ユースで1位になりたい」

ユースB男子(2009、10年生まれ)

1位:柏 龍弥(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/7秒12
2位:青木 智久(福岡県山岳・スポーツクライミング連盟)/7秒41
3位:林 晃佑(岐阜県山岳連盟)/7秒3

優勝:柏龍弥コメント
「信じられないがめちゃくちゃうれしい。今後は3種目全部で1位を取りたい」

ユースB女子(2009、10年生まれ)

1位:岡部 朱里(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/10秒07
2位:望月 咲希(無所属)/FALL
3位:岡信 葵衣(岡山県山岳・スポーツクライミング連盟)/不戦勝

優勝:岡部朱里コメント
「去年から目標にしてきた大会なので優勝できてうれしい。世界ユースまでに8秒台を出せるように頑張りたい」

※左から順位、氏名、所属先、成績
※成績は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3位はスモールファイナル(3位決定戦)での記録

「第4回スピードユース日本選手権多久大会」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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