今シーズン2度目の表彰台に上がった大政涼(右)

大政涼が5秒07の日本新 今季2度目の銅メダル獲得【スピードW杯2023 第6戦呉江大会】

 今シーズンのクライミングW杯スピード最終第6戦男女決勝が23日、中国・呉江で行われ、日本の大政涼が自らの日本記録を更新する5秒07をマークするなどして3位に入り、自身2つ目の銅メダルを獲得した。

 22日の予選には男子5人、女子4人の日本勢が出場。大政は5秒24の好タイムで7位となり上位16人による決勝トーナメントに日本勢で唯一進出した。日本女子は竹内亜衣の22位が最高だった。

 大政は相手のミスもあり決勝トーナメント初戦に勝利すると、続くレースでは自身の日本記録5秒14に迫る5秒18を計測してベスト4入り。初のビッグファイナル行きをかけた一戦ではさらにタイムを上げて5秒07の日本新記録を叩き出す。しかし相手のウー・ペン(中国)は5秒04。デッドヒートに敗れた大政は頭を抱え、3位決定戦に回った。

 日韓対決となった3位決定戦でもミスなく高速で登り切った大政は5秒11で相手の5秒16を上回り、日本男子初の表彰台となった第4戦ヴィラール大会に続く2つ目の銅メダルを手にした。優勝は大政に勝利したウー。初の金メダルに輝いた。

3位決定戦に勝利した大政

 女子は先日のパリ五輪欧州予選で女子世界新&五輪内定を果たしたアレクサンドラ・ミロスラフ(ポーランド)が首位発進。優勝候補筆頭だったが決勝トーナメント2戦目でスタート時に足を滑らせてしまい敗退した。ビッグファイナルではデン・ルイウン(中国)がナタリア・カルッカ(ポーランド)を破り最終戦にして今シーズン初優勝。男女とも中国勢が頂点に立った。

女子はデン・ルイウン(中央)が制した

<リザルト>

[男子]
1位:ウー・ペン(CHN)/5秒05
2位:ファン・ジンジエ(CHN)/5秒10
3位:大政 涼(JPN)/5秒11
4位:シン・ウンチョル(KOR)/5秒16
――――――
23位:安川 潤(JPN)/5秒47
31位:池田 雄大(JPN)/5秒64
38位:竹中 翔(JPN)/5秒97
44位:藤野 柊斗(JPN)/6秒80

[女子]
1位:デン・ルイウン(CHN)/6秒58
2位:ナタリア・カルッカ(POL)/6秒69
3位:ニウ・ディー(CHN)/6秒89
4位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/7秒85
――――――
22位:竹内 亜衣(JPN)/8秒08
23位:河上 史佳(JPN)/8秒26
27位:林 奈津美(JPN)/8秒70
32位:林 かりん(JPN)/9秒88

※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)でのタイム

CREDITS

編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top