男子表彰台=(左から)吉田、村下、小俣

村下が初優勝、吉田2位、小俣3位で日本男子が表彰台独占 女子は小武が初V【リードW杯2024 第4戦ブリアンソン大会】

 パリ五輪前最後となるクライミングW杯のブリアンソン大会で18、19日(日本時間18~20日)、リード第4戦が行われ、ファイナリストの8人中6人を日本勢が占めた男子決勝は村下善乙が金、吉田智音が銀、小俣史温が銅メダルに輝き、女子決勝は小武芽生が頂点に立った。

 日本勢は男女とも18日の予選から活躍。本間大晴と小武が2課題ともに完登して単独首位に立った。同日(日本時間19日)の準決勝では小俣を筆頭に6人の日本男子がファイナリスト入り。女子は小武が4位、小田菜摘が6位で決勝に進出した。

男子優勝の村下

 先に行われた男子決勝は、6番手の村下が足技を駆使してテンポよく上部に進入。暫定トップの記録42+を超えると、ゴール下のホールドへムーブを起こし47+をマークした。7番手の吉田は45、8番手の小俣は42+で村下には及ばず。村下のW杯初優勝が決まり、吉田と小俣も表彰台に上がった。初めてW杯決勝を戦った石津元崇と今泉結太は6、8位でフィニッシュ。田中修太は7位だった。

女子優勝の小武

 女子決勝は暫定トップの記録が42+の状況で5番手の小武が登場。小武は中盤に差し掛かるパートでスイングから飛び出すコーディネーションムーブを決めるとペースアップ。制限時間が少なくなっていく中でレストを取らずに進んでいく。暫定首位に立ち、さらに高度上げていくも、振り返ってタイマーを見ると残りは3秒。そこから出した右手は次のホールドに届かなかったものの、52手中49+の好成績を収めた。その後、パリ五輪出場選手の中で女子唯一の参加となったラウラ・ロゴラ(イタリア)でも小武の記録には及ばず。2013年からW杯に参戦している27歳・小武の初優勝が決まった。16歳で2度目のW杯決勝を登った小田は7位だった。

<決勝リザルト>

[男子]
1位:村下 善乙(JPN)/47+
2位:吉田 智音(JPN)/45
3位:小俣 史温(JPN)/42+
4位:マックス・ベルトン(FRA)/42+
5位:セバスチャン・ハレンケ(GER)/42+
6位:石津 元崇(JPN)/41+
7位:田中 修太(JPN)/39+
8位:今泉 結太(JPN)/38+
―――――
9位:緒方 良行(JPN)※準決勝進出
13位:百合草 碧皇(JPN)※準決勝進出
16位:本間 大晴(JPN)※準決勝進出
29位:樋口 純裕(JPN)

[女子]
1位:小武 芽生(JPN)/49+
2位:ラウラ・ロゴラ(ITA)/45
3位:マッテア・ポッチ(AUT)/42+
4位:ローサ・レカー(SLO)/41+
5位:キム・ジャイン(KOR)/39+
6位:アレクサンドラ・タコバ(BUL)/39+
7位:小田 菜摘(JPN)/29+
8位:フロラ・オブラッサー(AUT)/27+
―――――
21位:高尾 知那(JPN)※準決勝進出
26位:谷井 菜月(JPN)※準決勝進出
30位:中村 真緒(JPN)
44位:美谷島 ももか(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド、あるいは前々ラウンド順位の高い選手が上位

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編集部 / 写真 © Jan Virt / IFSC

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