安川潤「自分が最初に4秒台を出したい」【スピードジャパンカップ2023】決勝後の選手コメント

 スポーツクライミングのスピードジャパンカップ(以下SJC)が12日、千葉県立幕張総合高校で行われ、男子はビッグファイナルでこの日2度目の日本新記録となる5秒33を計測した安川潤が、女子は昨年大会で敗れた河上史佳との再戦を制した林かりんが優勝し、ともに初の国内の頂点に立った。以下、男女の優勝決定戦を戦った選手たちのコメント一覧。

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安川潤(男子優勝)
「地元の千葉県開催や、まだジャパンカップで優勝がなかったことで、ここはどうしても取りたいなと思い、とても緊張していた。リアクションタイムがいつも正確なのが自分の武器だが、今日は少し感覚が違い、想定より速いリアクションタイムになりがちだったので、そこを意識していた。日本記録を更新して会場を盛り上げて優勝を決めたかったので、しっかり勝ててよかった。

 去年は体調を崩してしまいシーズンの入りが良くなく、自分の登りを一から見つめ直した。海外選手の動画を何度も見て、自分の登りの動画と比較して、まずは遅い動きからいい動きができるようにしてトップスピードでもその動きができるようにと改善を重ねてきた。普段はボルダリングにも取り組んでいるが(パリ五輪選考の始まる)今年に限ってはスピード1本に絞ると決めている。それだけスピードで五輪に出たい気持ちは強い。練習では5秒12まで出ていて、5秒0台にはすぐ入っていける感覚がある。自分が最初に4秒台を出して(現在の世界記録は5秒00)、世界選手権では優勝候補と呼ばれるようになりたい」

田渕幹規(男子2位)
「午前のユース日本選手権(以下SYC)では2連覇とユースA日本記録を4回更新できてよかったが午後のSJCはやはり疲れも出てミスが目立った。集中力が切れた部分もあったので修正していきたい。普段の練習はボルダリングがメインで、スピードは週に1、2回しかしていない。例えば週に2回練習がある時は1回はパート練習、もう1回はタイムを出すことを意識している。5秒0台までは今年中にいけると思っていて、運がよければ4秒台にもいきたい。(5秒台を計測する選手が増えてきているが?)若干焦りもあるが5秒台の選手が増えてきたことで大会も盛り上がっていくと思うのでうれしい気持ちもある」

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林かりん(女子優勝)
「素直にうれしい気持ちのほうが大きいけど、日本記録を更新して優勝したいとも思っていたので、それは叶わずちょっと悔しいと思う部分もある。SYCで優勝を目標にしていたところ2位に終わったのがすごく悔しくて、プレッシャーに押しつぶされそうになるくらいだった。そこからの切り替えができるか不安だったが、何とか切り替えて楽しむことができた。最後は河上さんとの再戦で、怖さもあったけど自分の精一杯が出せたと思う。

 自己ベストが日本記録まであと0秒1ほどなので、更新したい気持ちがすごく強い。今年の国際大会ではコンスタントに決勝に残りたいし、8秒台前半を安定して出していても世界では全然通用しないと去年の1年でわかったので、7秒5を安定して出せるように頑張りたい。私は蹴る力が弱いので、今後は下半身強化のトレーニングにもっと取り組んでいきたい」


河上史佳(女子2位)
「SYCでまさかの1本目にフォルススタートをしてしまいメンタル的にもやられてしまったが、今度は絶対しないようにとイメトレをたくさんして、次の試合に気持ちを切り替えることができたので、SJCではいいタイムが出せたと思う。後半がまだまだ他の選手に比べると遅いと感じているので、そこが課題。ケガをしてから思うようなタイムが出せず、ケガをしてからの自己ベストは今日までずっと8秒7だった。それが最後のビッグファイナルで8秒07で自己ベストを更新できた。完全にケガは治っていないけど、さらに成長できたことが一番うれしかった」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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