男子リードで年間首位に立っている本間大晴

明日からはクライミングW杯ジャカルタ大会 スピード、リードの今季最終戦

 インドネシア・ジャカルタで24~26日、クライミングW杯スピード第7戦、リード第7戦が行われる。いずれの種目も今季のW杯最終戦を迎える。

 スピード強豪国のインドネシアで開催される今大会では、同国出身で現世界記録保持者キロマル・カティビンによる前人未到の4秒台到達に期待が高まる。キロマルは今年に入り男子の世界新を連発。7月には5.00秒をマークして4秒台まであとわずかに迫った。地元の声援を後押しに、偉業達成なるか。キロマルはW杯年間ランキングでも2位。1位は今季2勝しているベドリック・レオナルドで、2人のインドネシア勢が年間王者の座を争う。日本勢は今年男子の日本記録を更新した大政涼、安川潤、日本女子で唯一決勝に進出した林かりんら男女9人がエントリーしている。

 一方のリードは日本の本間大晴に注目。今年の国内男子王者は第2戦で優勝、6戦中5戦で決勝に進出するなど高い安定感でランキング1位。最も年間優勝に近い位置につけている。しかし2位のルカ・ポトカ(スロベニア)とは105ポイント差、3位のジェシー・グルーパー(米国)とは276ポイント差で、僅差の戦いとなっている。頂点に立てば平山ユージ、安間佐千に続く日本人3人目のリードW杯年間王者としてその名を刻む。

 女子は最終戦を残してヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)の2年連続年間優勝が確実なものに。自身5度目の栄冠に輝いた彼女を抑えて前々回のコペル大会、前回のエジンバラ大会で優勝した森秋彩は欠場となるが、年間6位の谷井菜月、同9位の中川瑠ら健闘を続ける日本勢の活躍に今大会も期待したい。
 

クライミングW杯2022 ジャカルタ大会(スピード第7戦、リード第7戦)

スケジュール

9月24日(土)
14:00 ~ /スピード男女予選(16:00 ~)
19:30 ~ /スピード男女決勝(21:30 ~)
9月25日(日)
09:00 ~ 16:00/リード男女予選(11:00 ~ 18:00)
9月26日(月)
12:15 ~ 14:30/リード男女凖決勝(14:15 ~ 16:30)
19:15 ~ /リード男子決勝、女子決勝(21:15 ~)

※スケジュールは予告なく変更される場合があります
※()内は日本時間
IFSC(国際スポーツクライミング連盟)公式YouTubeチャンネルでスピード決勝、リード準決勝・決勝のライブ配信を予定

日本代表 出場予定選手

[男子]
池田 雄大(無所属)/S
大政 涼(松山大学)/S
竹田 創(日本体育大学)/S
藤野 柊斗(千葉商科大学付属高等学校)/S
安川 潤(早稲田大学)/S
緒方 良行(B-PUMP)/L
西田 秀聖(天理大学)/L
樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/L
本間 大晴(明治安田生命)/L
百合草 碧皇(早稲田大学)/L
吉田 智音(奈良県立青翔高等学校)/L

[女子]
金谷 春佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/S
多月 萌々菜(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/S
林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/S
林 奈津美(奈良県山岳連盟)/S
大田 理裟(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)/L
柿崎 未羽(早稲田大学)/L
小池 はな(川口市立高等学校)/L
小武 芽生(エスエスケイフーズ)/L
谷井 菜月(明治安田生命)/L
中川 瑠(日本大学)/L

※左から氏名、所属先、出場種目(S=スピード、L=リード)
※出場予定選手は9月20日付JMSCA発表による

CREDITS

編集部 / 写真 © Lena Drapella/IFSC

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