ジュニア女子のリードを全ラウンド1位で制した久米乃ノ華

久米乃ノ華が金メダル! 日本勢のジュニア女子リードでは6大会ぶり 【クライミング世界ユース選手権2021】[大会5日目]

 ロシア・ヴォロネジで開催中のクライミング世界ユース選手権は現地時間25日に大会5日目を迎え、久米乃ノ華がジュニア女子のリードで金メダルを獲得。日本勢の同カテゴリー女子でのリード優勝は、2014年大会の尾上彩以来6大会ぶり(2020年はコロナ禍で未開催)となった。

 予選、準決勝を1位通過していた久米は、優勝には高度48+以上が必要な状況で最終8番手として競技に臨んだ。大きなムーブの迷いもなく、しなやかな登りで高度を上げる久米は3位以上の高度に達してメダルを確実なものとすると、細かいホールドが続いた終盤も粘り強く進み48+でフィニッシュ。暫定首位の選手と同高度で並んだが、準決勝順位が上の久米が優位に立った。2020年にリードのW杯日本代表に初選出されるも、同年はコロナ禍で代表の海外派遣がなく、これが初の国際大会となった17歳が、全ラウンド1位で栄光の金メダルを手にした。

 同日に行われたユースB男女のボルダリング予選では、前日にリードで男子金メダルを獲得した安楽宙斗が全6課題を圧巻の一撃で首位、女子銅メダルを獲得した抜井美緒が3位となり、ともに好発進した。ジュニア男子のリードでも予選が始まり、ボルダリングの銀メダリスト・川又玲瑛は4位と、こちらも順調に滑りだしている。

<決勝リザルト>

【リード|ジュニア女子】
1位:久米 乃ノ華(JPN)/48+
2位:ルチヤ・タルカス(SLO)/48+
3位:カミール・プージェ(FRA)/46+

※左から氏名、所属国、決勝成績(到達高度)
※同高度の場合は前ラウンドの成績を適用するカウントバックで順位を決定

各ラウンドの決勝スケジュールなどはこちらから

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA

back to top