リード種目のU-16で優勝した濱田琉誠(左)と小田菜摘

濱田琉誠、小田菜摘がリード金 大会序盤から日本勢メダルラッシュ【クライミング世界ユース選手権2023】

 韓国・ソウルで18日に開幕したIFSCクライミング世界ユース選手権で20日、今大会最初の決勝がリード種目のU-16、U-18で行われ、U-16男子で濱田琉誠、同女子で小田菜摘が優勝するなど日本勢が大会序盤から7個のメダルを獲得した。

 16歳以下のU-16(ユースB/2008年、09年生まれ)は男子の表彰台、女子の1、2位を日本勢が占めた。男子は予選、準決勝、決勝のいずれも濱田が1位、長森晴が2位、戸田稜大が3位で世界ユース初出場の3人が他国を圧倒した。準決勝では3人とも完登、決勝では濱田が唯一最後まで登り切った。

決勝で完登に迫る濱田

(左から)長森、濱田、戸田が並び立ったU-16男子表彰台

 女子は小田が予選、準決勝を連続完登。決勝では完登こそ逃したものの、全ラウンドで首位をキープし昨年17位に終わった雪辱を果たした。2位には麦島心花が準決勝7位からの逆転で入った。

決勝ルートを登る小田

U-16女子表彰台に上がった(左から)麦島、小田

 18歳以下のU-18(ユースA/2006年、07年生まれ)は男子で小俣史温が銀メダルを獲得した。今年のリードジャパンカップ王者である小俣は予選15位、準決勝3位と徐々に順位を上げ、世界ユース出場2大会目で初めての表彰台に上がった。女子では大会初出場の望月萌叶が3位に。予選は24位と出遅れてしまったが、準決勝で1位と挽回し、表彰台にたどり着いた。予選1位タイ、準決勝2位タイだった山真奈実は決勝で望月と同じ23+で並んだもののカウントバックで敗れ、惜しくもメダル獲得はならなかった。

U-18男子表彰台に上がった小俣(左)

U-16女子表彰台に上がった望月(右)

<日本勢結果>

▼リードU-16男子
1位:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)※決勝進出
2位:長森 晴(所沢市立山口中学校)※決勝進出
3位:戸田 稜大(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出

▼リードU-16女子
1位:小田 菜摘(大阪府山岳連盟)※決勝進出
2位:麦島 心花(愛知県山岳連盟)※決勝進出
7位:山根 嘉穂(茨城県山岳連盟)※決勝進出

▼リードU-18男子
2位:小俣 史温(東京都山岳連盟)※決勝進出
6位:石津 元崇(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
25位:船木 陽(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※準決勝進出

▼リードU-18女子
3位:望月 萌叶(神奈川県山岳連盟)※決勝進出
4位:山 真奈実(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
14位:柿崎 咲羽(東京都山岳連盟)※準決勝進出

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編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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