ボルダー&リードの男子決勝に臨む楢崎と安楽

世界選手権最終日 安楽、楢崎がパリ五輪出場権かかるボルダー&リード男子決勝に挑む

 1日からスイス・ベルンで開催中のIFSCクライミング世界選手権は12日に大会最終日を迎え、パリ五輪出場権のかかるボルダー&リード男子決勝を行う(日本時間12日23時開始)。

 決勝に出場するのは準決勝上位順に安楽宙斗、トビー・ロバーツ(英国)、コリン・ダフィー(米国)、楢崎智亜、ヤコブ・シューベルト(オーストリア)、アダム・オンドラ(チェコ)、イ・ドヒョン(韓国)、ポール・ジョンフ(フランス)の8人。この中で表彰台に上がった3人が五輪の出場権を手にできる。

 ファイナリストにはボルダーとリードの両種目に強い選手が4人。安楽、ロバーツは今年のW杯シリーズでぞれぞれの出身国では初となる2種目優勝を果たし、イは2年連続で両種目のW杯決勝を戦った。また安楽とイは今大会両種目で決勝に出場している。彼らがそれぞれの種目で実力を発揮すると上位進出は堅い。ジョンフは実績でいえば3人に劣るものの、高身長に長いリーチを備え、ダークホースになり得る存在だ。

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 ボルダーに強い楢崎はその得意種目で完登を重ねリードにつなげたい。リードに強いダフィー、シューベルト、オンドラは準決勝のリードでいずれも80ポイント以上を獲得。シューベルト、そして安楽、ロバーツは完登で100ポイントを得ており、楢崎は64ポイントだったことを考えると、ボルダーで40ポイントほどの差をつけることができれば表彰台が近づいてくる。日本勢2人のパリ五輪内定なるか。世界選手権は最後まで目が離せない。

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編集部 / 写真 © Jan Virt/IFSC

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