前回大会ボルダー王者の藤井快

日本男子の5連覇なるか ボルダー男子予選で世界選手権きょう開幕

 IFSCクライミング世界選手権がきょう1日のボルダー男子予選(日本時間16時開始)で開幕する。

 この種目では日本男子が4連覇中だ。2016年大会は楢崎智亜、18年大会は原田海、19年大会は楢崎智亜、21年大会は藤井快が優勝。過去4大会で3人の王者を輩出していることからも日本勢の層の厚さを感じ取れる。今大会に日本男子は6人が出場予定。W杯デビューの今年、いきなりボルダー年間王者に輝いた16歳の安楽宙斗、3度目の世界王者を狙う楢崎智亜、2021、22年のW杯年間王者・緒方良行、ディフェンディングチャンピオンの藤井快、今年の国内王者・楢崎明智、世界ユース選手権で優勝経験のある百合草碧皇と、強力な陣容で臨む。

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 今大会は2024年パリ五輪の出場権がかかる関係で、日本はボルダーとリードの両種目に同じ選手を派遣しているが、その中でボルダーのみに出場するのが藤井。パリ五輪出場を目指す藤井は世界選手権に向けた日本代表選考で5つの枠に入ることができなかった。今シーズンのW杯は初戦で決勝に進んだものの、その後は4大会に出場して最高でも準決勝止まりと思うような結果を残せなかった。前回優勝によるIFSC枠で出場する今大会。期する思いは強いはずで、30歳のベテランの登りにも注目したい。

 男子は日本が一大勢力となっているが、海外勢にも強敵が揃う。今年は新世代の台頭が目覚ましく、W杯シリーズ各大会では19歳のメジディ・シャールック(フランス)が2、3度目の、18歳のトビー・ロバーツ(イギリス)が初の、20歳のイ・ドヒョン(韓国)が初の優勝を飾った。自国開催のパリ五輪に向けて調子を上げているシャールックは全6戦のうち3戦に出場して金メダル2個、銅メダル1個を獲得。ロバーツは昨年の世界ユース選手権で安楽と上位争いを演じた仲で、今年はW杯のリード第3戦でも頂点に立ちイギリス人初のW杯2種目優勝を遂げた。彼らの他にも今シーズンのW杯で表彰台に上がったポール・ジョンフ、サム・アベズーのフランス勢、ハネス・ハン・デュイセン(ベルギー)の若手や、アダム・オンドラ(チェコ)、チョン・ジョンウォン(韓国)といったベテランたちがおり、日本男子の5連覇は一筋縄ではいかないだろう。

 一方の女子は3日に予選が始まる。今シーズンは負傷の影響で出遅れたがW杯最終戦で優勝したヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が実力的には頭一つ抜けており、世界ランキング1位のナタリア・グロスマン(米国)、同2位の野中生萌、同3位のブルック・ラバトゥ(米国)、同4位のオリアーヌ・ベルトン(フランス)が追随する形。上位争いはこの5人が牽引していく可能性が高いだろう。日本勢は野中以外に森秋彩、松藤藍夢、久米乃ノ華、中川瑠が出場予定だ。

 ボルダーは1日に男子予選、3日に女子予選を行ったあと、4日に男子準決勝・決勝(決勝は日本時間5日)、5日に女子準決勝・決勝(決勝は同6日)を行う。

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編集部 / 写真 窪田亮

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