クライミング世界選手権が8月1日に開幕　パリ五輪出場権のかかる最初の大会

　2年に1度行われるスポーツクライミング最高峰の大会、IFSCクライミング世界選手権がスイスの首都ベルンで8月1日から12日にかけて開催される。2024年パリ五輪の出場権がかかる最初の大会でもあり、クライミング界にとって非常に重要な12日間となる。日本からはボルダー種目とリード種目に同じ男女5人ずつ、ボルダー種目のみに前回覇者の藤井快、スピード種目に男女5人ずつの総勢21人が出場する。

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　大会は1日のボルダー男子予選で幕を開ける。ボルダー男子は2016年に楢崎智亜、18年に原田海、19年に楢崎智亜、21年に藤井が制しており、日本勢の5大会連続優勝に期待が高まる。中でも今年W杯初参戦にして年間優勝に輝いた16歳の安楽宙斗は要注目。男子決勝は4日（日本時間5日）、女子決勝は5日（同6日）に予定されている。リードは2日の女子予選からスタートし、6日（同7日）が男女決勝。男子は2位、女子は3位が過去最高順位の日本勢は初の頂点に立てるか。

　そして9日からはパリ五輪実施フォーマットのボルダー＆リード種目が準決勝から行われる。準決勝にはボルダー、リードの各単種目に出場した選手間での上位20人が進出。ボルダー、リードそれぞれの成績に応じたポイントの合計点上位各8人が11日（同12日）の女子決勝、12日の男子決勝に進み、3位以内に入ればパリ五輪の出場権を手にできる（ただし五輪に出場できるのは1つの国で1種目男女各2人まで）。男子は安楽、智亜・明智の楢崎兄弟、百合草碧皇、緒方良行、女子は森秋彩、松藤藍夢、野中生萌、久米乃ノ華、中川瑠がボルダー＆リード種目での五輪代表入りを目指す。

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　もう一つの五輪種目、スピードは10日に男女予選・決勝が予定されている（決勝は日本時間11日）。スピードの五輪内定条件は2位以内。日本は今シーズンのW杯第4戦で3位に入り日本男子初のメダルを獲得した大政涼らがパリ行き切符を狙う。また、パラクライミング世界選手権も同時開催され、8、10日に予選と決勝が行われる。

クライミング世界選手権2023 ベルン大会（同時開催：パラクライミング世界選手権）

スケジュール

8月01日（火）
09:00 ～ 16:00／ボルダー男子予選（16:00 ～）
8月02日（水）
11:00 ～ 15:30／リード女子予選（18:00 ～）
8月03日（木）
09:00 ～ 15:00／リード男子予選（16:00 ～）
16:00 ～ 22:00／ボルダー女子予選（23:00 ～）
8月04日（金）
10:00 ～ 12:30／ボルダー男子準決勝（17:00 ～）
18:30 ～ 20:30／ボルダー男子決勝（5日 01:30 ～）
8月05日（土）
10:00 ～ 12:30／ボルダー女子準決勝（17:00 ～）
18:30 ～ 20:30／ボルダー女子決勝（6日 01:30 ～）
8月06日（日）
10:00 ～ 13:00／リード男女準決勝（17:00 ～）
18:30 ～ 20:30／リード男女決勝（7日 01:30 ～）
8月08日（火）
09:00 ～ 19:00／パラクライミング男女予選（16:00 ～）
8月09日（水）
09:00 ～ 11:30／ボルダー＆リード女子準決勝（ボルダー）（16:00 ～）
13:00 ～ 15:30／ボルダー＆リード男子準決勝（ボルダー）（20:00 ～）
20:30 ～ 22:30／ボルダー＆リード男女準決勝（リード）（10日 03:30 ～）
8月10日（木）
09:00 ～ 12:00／スピード男女予選（16:00 ～）
13:00 ～ 18:30／パラクライミング男女決勝（20:00 ～）
20:00 ～ 21:00／スピード男女決勝（11日 03:00 ～）
8月11日（金）
19:00 ～ 22:00／ボルダー＆リード女子決勝（12日 02:00 ～）
8月12日（土）
16:00 ～ 19:00／ボルダー＆リード男子決勝（23:00 ～）