スピードクライミングの世界記録と日本記録【最新版:2022年5月更新】

 スポーツクライミング3種目のうちの1つである、高さ15mの壁を「どれだけ速く登れたか」で競うスピード種目。本記事では男女の世界記録と日本記録を紹介する。

男子世界記録:5.17秒

 2022年5月に行われたW杯ソウル大会の予選で、インドネシアのキロマル・カティビンがマークした。同選手は前年5月のW杯ソルトレイクシティ大会で5.25秒を計測し、約4年ぶりとなる世界記録(それまでは5.48秒)を更新。その後、同じ大会のビッグファイナル(優勝決定戦)で同国勢のベドリック・レオナルドが5.20秒で記録を塗り替えていた。世界のトップクラスに君臨するインドネシア勢だが、いずれのレコードも日本の楢崎智亜が編み出した序盤のホールドをショートカットするムーブ「トモアスキップ」を取り入れていた。

男子世界記録保持者のキロマル・カティビン(写真:Dimitris Tosidis/IFSC)

女子世界記録:6.64秒

 女子世界記録も男子の記録と同じ2022年5月のW杯ソウル大会で計測された。その名を刻んだのはポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフで、東京五輪の複合決勝で自らがマークした6.84秒のタイムを0.2秒も更新した。抜群の安定感で大きなミスを犯すことがほとんどないミロスラフは、2018、19年の世界選手権を制するなど、近年は“出れば勝つ”状態。女子は2019年10月に史上初の6秒台となる6.99秒がインドネシア人選手によって計測されており、タイム短縮が進んでいる。

女子世界記録保持者のアレクサンドラ・ミロスラフ(写真:Dimitris Tosidis/IFSC)

男子日本記録:5.69秒

 日本の男子記録は、2022年5月に開催された「Tottori Speed Cup 2022」で18歳の安川潤がマークした。安川は前年のW杯ソルトレイクシティ大会で日本男子初の決勝トーナメント進出を果たした若手有望株で、長らく日本記録保持者の座に君臨していた楢崎智亜の記録(5.72秒)を破った。

男子日本記録保持者の安川潤(写真:窪田亮)

女子日本記録:7.55秒

 女子日本記録は、東京五輪代表の野中生萌がその本番の複合予選で叩き出した。野中は2021年5月のW杯ソルトレイクシティ大会で3位に入り、スピードW杯では日本人初となるメダル獲得の快挙を達成。その翌月に日本女子初の7秒台をマークすると、8月の大舞台でさらに記録を更新した。

女子日本記録保持者の野中生萌(写真:© 2021 Daniel Gajda/IFSC)

CREDITS

編集部 / 写真 © 2021 Daniel Gajda/IFSC

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