【最新版】スピードクライミングの世界記録と日本記録【2024年7月更新】

 スポーツクライミング3種目のうちの1つ、高さ15mの壁を「どれだけ速く登れたか」で競うスピード種目。本記事では男女の世界記録と日本記録を紹介する。

男子世界記録:4秒79

 2024年4月に行われたW杯第1戦の呉江大会で米国の18歳サミュエル・ワトソンがマークした。予選の試技1回目で4秒85を叩き出し従来の記録4秒90を破ると、2回目も素晴らしいリアクションタイムで飛び出し、4秒79とさらにタイムを縮めた。

男子世界記録保持者のサミュエル・ワトソン(写真:© Kazushige Nakajima / IFSC)

女子世界記録:6秒24

 女子世界記録保持者はポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフ。東京五輪の複合決勝で6秒84の世界記録をマークし、その翌年にも世界記録を塗り替えるなど抜群の安定感で大きなミスを犯すことがほとんどないスピード界の絶対女王は、23年4月のW杯ソウル大会で6秒46→6秒37→6秒35→6秒25と4度も記録を更新したあと、9月にイタリア・ローマで行われたパリ五輪の欧州予選でタイムを0秒01短縮した。

女子世界記録保持者のアレクサンドラ・ミロスラフ(写真:Dimitris Tosidis / IFSC)

男子日本記録:4秒97

 男子日本記録は、2024年7月に開催されたW杯シャモニー大会で22歳の大政涼がマークした。それまでの記録は大政が前年9月に計測した5秒07で、大政は自身の記録を0秒10更新。公式戦では日本人初となる4秒台の4秒97をたたき出した。なお、日本新を計測したビッグファイナル行きの懸かったレースでは惜しくも0秒01差で敗れ、同大会は4位で終えた。

男子日本記録保持者の大政涼(写真:窪田亮)

女子日本記録:7秒37

 女子日本記録は、2024年6月に行われたジャパンツアー第1戦で19歳の林かりんが記録した。それまでの日本記録は林自身が2023年3月に計測した7秒43で、1年3カ月ぶりに自己ベストを更新した。

女子日本記録保持者の林かりん(写真:窪田亮)

CREDITS

編集部 / 写真 © 2021 Daniel Gajda/IFSC

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