【最新版】スピードクライミングの世界記録と日本記録【2024年8月更新】

 スポーツクライミング3種目のうちの1つ、高さ15mの壁を「どれだけ速く登れたか」で競うスピード種目。本記事では男女の世界記録と日本記録を紹介する。

男子世界記録:4秒74

 2024年8月に行われたパリオリンピックで米国の18歳サミュエル・ワトソンがマークした。同年に入り4秒79の世界記録をマークしていたワトソンは、予選で4秒75を計測して自らの記録を更新すると、さらに2日後の決勝トーナメントの3位決定戦で4秒74とさらにタイムを縮め、オリンピックの銅メダルを獲得した。

男子世界記録保持者のサミュエル・ワトソン(写真:© Kazushige Nakajima / IFSC)

女子世界記録:6秒06

 女子世界記録保持者はポーランドの30歳アレクサンドラ・ミロスラフ。抜群の安定感で大きなミスを犯すことがほとんどないスピード界の絶対女王は、2024年8月に行われたパリオリンピックの予選シーディングで試技1本目に6秒21を計測。自らの世界記録6秒24を塗り替えると、さらに2本目には女子前人未到の5秒台に迫る6秒06を叩き出した。2日後の決勝では見事にスピード界初の金メダリストに輝いている。

女子世界記録保持者のアレクサンドラ・ミロスラフ(写真:Dimitris Tosidis / IFSC)

男子日本記録:4秒97

 男子日本記録は、2024年7月に開催されたW杯シャモニー大会で22歳の大政涼がマークした。それまでの記録は大政が前年9月に計測した5秒07で、大政は自身の記録を0秒10更新。公式戦では日本人初となる4秒台の4秒97をたたき出した。なお、日本新を計測したビッグファイナル行きの懸かったレースでは惜しくも0秒01差で敗れ、同大会は4位で終えた。

男子日本記録保持者の大政涼(写真:窪田亮)

女子日本記録:7秒37

 女子日本記録は、2024年6月に行われたジャパンツアー第1戦で19歳の林かりんが記録した。それまでの日本記録は林自身が2023年3月に計測した7秒43で、1年3カ月ぶりに自己ベストを更新した。

女子日本記録保持者の林かりん(写真:窪田亮)

CREDITS

編集部 / 写真 © 2021 Daniel Gajda/IFSC

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