スピードクライミングの世界記録と日本記録【2021年8月更新】

 スポーツクライミング3種目のうちの1つである、「どれだけ速く登れたか」を競うスピード種目。本記事では男女の世界記録と日本記録を紹介する。

男子世界記録:5.20秒

 2021年5月に行われたW杯ソルトレイクシティ大会のビッグファイナル(優勝決定戦)で、インドネシアのベドリック・レオナルドがマークした。予選では同じインドネシア勢のキロマル・カティビンが5.25秒で約4年ぶりに世界記録(それまでは5.48秒)を塗り替えており、同一大会で世界新が2度計測された。いずれも日本の楢崎智亜が編み出した、序盤のホールドをショートカットする新ムーブ「トモアスキップ」を取り入れていた。

男子世界記録誕生レースのハイライト(2021年5月:W杯ソルトレイクシティ大会)

女子世界記録:6.84秒

 2021年8月の東京五輪女子複合決勝でポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフが記録した。抜群の安定感で大きなミスを犯すことがほとんどないミロスラフは、2018年、19年の世界選手権を制するなど、近年は“出れば勝つ”状態。女子は2019年10月に史上初の6秒台となる6.99秒がインドネシア人選手によって計測されており、タイム短縮が進んでいる。

女子世界記録保持者のアレクサンドラ・ミロスラフ(写真:Dimitris Tosidis/IFSC)

男子日本記録:5.72秒

 日本の男子記録は、東京五輪代表でもある楢崎智亜が2021年3月に開催された第3回スピードジャパンカップでマークした。W杯年間優勝と世界選手権優勝に2度ずつ輝いたボルダリングを得意とする楢崎だが、東京五輪出場のために始めた本種目での躍進は目覚ましく、日本人で5秒台に達しているのは彼だけだ。

男子日本記録保持者の楢崎智亜(写真:窪田亮)

女子日本記録:7.55秒

 こちらも東京五輪代表の野中生萌がその本番の女子複合予選で叩き出した。野中は2021年5月のW杯ソルトレイクシティ大会で3位に入り、スピードW杯では日本人初となるメダル獲得の快挙を達成。その翌月に日本人初の7秒台をマークすると、8月の大舞台でさらに記録を更新した。

女子日本記録保持者の野中生萌

CREDITS

編集部 / 写真 © 2021 Daniel Gajda/IFSC

back to top