6大会連続で世界選手権の日本代表に選出された楢崎智亜

クライミング世界選手権 日本代表に楢崎智亜、野中生萌ら追加

 8月1~12日に行われるクライミング世界選手権(スイス・ベルン)のボルダー種目とリード種目に臨む日本代表で未定だった男子2人、女子3人が決定し、代表メンバーが出揃った。13日に開かれたJMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)の理事会で、すでに内定していた選手を含めて正式に承認され、その後行われたメディアブリーフィングで安井博志日本代表ヘッドコーチが発表した。

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 残りの枠に入ったのは、楢崎智亜、緒方良行の男子2人と、野中生萌、久米乃ノ華、中川瑠の女子3人。選考基準に基づいて、今月10日までに行われたW杯シリーズでボルダー、リード各種目の最高順位だった大会のポイント合計上位だった選手が選ばれた。中でも久米は選考対象最後の大会となった今月8、9日(現地時間)のリード第3戦ブリアンソン大会で初のW杯決勝に進み2位と躍進したことで一気に代表圏内へ浮上した。選考対象に入っていたものの代表入りはならなかった男子の小俣史温、女子の伊藤ふたば、小池はなは補欠に回る。

 国内選考大会の結果で、すでに両種目の代表には安楽宙斗、楢崎明智、百合草碧皇の男子3人と森秋彩、松藤藍夢の女子2人が内定していた。世界選手権は2024年パリ五輪の出場権がかかる最初の大会で、同選手権のボルダー、リード各単種目に出場した中で成績上位に入ると日程後半に行われるボルダー&リード種目の準決勝に進むことができ、決勝で3位以内に入れば五輪行きの切符を手にできる。

 安井ヘッドコーチはスピード日本代表も発表。第6期パリ五輪強化選手を中心に男女5人ずつが選ばれた。男子は強化選手Sランクで日本記録保持者の大政涼、安川潤のほか、同Aランク4人の中から公式・公認大会で残したタイム順に3人が選出。女子は同Aランクで女子日本記録保持者の林かりん、同Bランクの竹内亜衣に加え、強化選手以外からタイム順に河上史佳ら3人が入った。スピードは世界選手権で2位以内に入るとパリ五輪代表に内定する。
 

クライミング世界選手権 日本代表

ボルダー/リード[男子]
安楽 宙斗(千葉県立八千代高等学校)
楢崎 明智(日新火災)
百合草 碧皇(早稲田大学)
楢崎 智亜(無所属)
緒方 良行(B-PUMP)

ボルダー/リード[女子]
森 秋彩(茨城県山岳連盟)
松藤 藍夢(日本大学)
野中 生萌(無所属)
久米 乃ノ華(日本大学)
中川 瑠(日本大学)

ボルダー[男子]
藤井 快(無所属)※前回優勝によるIF枠

スピード[男子]
大政 涼(松山大学)
安川 潤(早稲田大学)
田渕 幹規(上宮高等学校)
藤野 柊斗(東洋大学)
竹中 翔(岐阜県山岳連盟)

スピード[女子]
林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
竹内 亜衣(千葉市立千葉高等学校)
河上 史佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
林 奈津美(奈良県山岳連盟)
金谷 春佳(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)

CREDITS

編集部 / 写真 © Jan Virt/IFSC

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