楢崎智亜「もちろん優勝を目指す」【ボルダーW杯2023第1戦 八王子大会】男子予選後の選手コメント

 21日に東京都のエスフォルタアリーナ八王子で行われたクライミングW杯ボルダー第1戦の男子予選は、グループBで首位に立った楢崎智亜を筆頭に藤井快、緒方良行、安楽宙斗、通谷律、井上祐二、楢崎明智が準決勝に進出した。以下、男子予選に出場した日本代表選手のコメント一覧。

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楢崎智亜(1位タイ)
「(今月8、9日に行われた)BLJC(ボルダー&リードジャパンカップ)での調子が悪い状態からどのぐらい仕上がっているか不安があり、その気持ちも出てしまってアテンプトがかさんでしまったが、何とか5完登できた。体がかなり動いている感覚はあるので、その感覚とムーブのすり合わせをもっとうまくしてトライを抑えていきたい。もちろん優勝を目指す。(妻の野口啓代さんが妊娠といううれしいニュースが届いたが?)一緒に頑張っていくためのモチベーションに繋がると思う」


藤井快(3位タイ)
「シーズン開幕ということでかなり緊張していたし、ジャパンカップシリーズをあまりいい形で終えられなかったので不安だったが、登り自体は良かったと思える内容ですごく楽しかった。BLJCが終わってからは1週間ぐらい引きずってしまい、(パリ五輪出場が厳しくなり)年齢的にもいつまで続けようかなと考えることが多くて。ただ、ジャパンカップでどんなに悪くてもW杯に出られるのは僕にとってチャンスだったので、せっかく出られるならしっかり楽しんで感謝してやろうと直前に切り替えることができた」


緒方良行(3位タイ)
「シーズン最初で緊張感や不安はあったけど自分らしく登れて5完登できたのでホッとしている。4、5課題目あたりは武器とするフィジカルの強さだったりを発揮して完登できた。苦手なスラブの2課題目に手こずってしまったが最後に時間内に決め切ることができたのは成長なのかなと思う」


安楽宙斗(5位タイ)
「1課題目は一撃で終えてこのまま流れ良くいきたいところだったが2、3課題目で失速してしまい、今日は暑かったこともあって少し冷静な判断に欠けていたかなと思ったけど、気持ちを奮い立たせて切り替えて4、5課題目は少ないトライで登ることができた。気持ちを切り替えて一撃できたキャンパの4課題目は大会でアドレナリンを出して強くなるという自分の持ち味が出せたと思う。(初のW杯出場だが?)特に雰囲気に飲まれることはなく、日本の大会で外人選手がいるだけだと思っていた。課題に関しては使うホールドが違うというか、国内大会と比べて配置の仕方がちょっと違ったり、意外なホールドを使っていたりと感じた」


通谷律(7位タイ)
「2、3課題目を登れず、『あぁ無理かぁ』と思って4、5課題目は絶対登ろうと思っていたら準決勝に残っていたのでうれしい。(初のW杯だが?)YouTubeで見るような海外のすごい選手たちがいっぱいいて、大丈夫かなという気持ちもあったが自分なりにしっかり登れた。準決勝でもっと上げていければ、もっといい成績が出ると思う。(国内大会との課題の違いはどう感じた?)2、3課題目は足が深くて全然距離が出ずに登れなかったこともあって、そこを対応しないと勝てないと感じた。遠いのをできなかったのは仕方ないができるものはすべて登れたのでそこは良かった。(注目してほしい点は?)他の選手が持てていないホールドを簡単に持つというシーンがあればそこを見てほしい」


井上祐二(15位タイ)
「自国開催かつ久しぶりのW杯ですごく緊張した。前半はうまく流れがつかめたが後半に崩れてしまった。最後は決め切れたので全体的にはまぁ良かったかなと思う。W杯自体がすごく大事な大会で、特に日本開催なので決勝まで行って盛り上げたいという思いは強い。僕は緒方選手や楢崎選手みたいにダイナミックに動いたり、保持力が強かったりと突出はしていないけど、簡単そうに登っているというか、あまりパワーを使わずにいなしながら登るところを見てもらえればうれしい。明日は女子の応援をしっかりして、あさってに備えて、爆発できるように頑張りたい」


楢崎明智(17位タイ)
「3課題目の下部でムーブの読みミスがあったり、4課題目も2手目で止まることを想定しておらず3手目までキャンパなのかなと思いマックスの出力が出なかったりで、ずっとこのムーブで合ってるのかな?と思いながらやっていたのでそこらへんがあまり良くなかった。もう少し自分を信じて登れば良かった。久々のW杯を楽しめたという感じ。八王子開催なので知っている方が観に来てくれているのでワクワクする」


佐野大輝(21位タイ)
「悔しいという感想しか出てこない。最初はすごくいい流れだったが完登できない展開が続き、最後の終了点を止めていたら順位が上がり準決勝に行けたと思うので悔しい。自国開催で初戦ということもあってすごく気合を入れてきて調子も良かったが、大会の流れに飲まれてしまったというか、いろんなプレッシャーに飲まれてしまい、競技中にどんどんメンタルが崩壊していった。初めてのW杯だったけど自分的には戦えたと感じたし、次に繋げられると思うのでそこはいい収穫だったと思う」


高田知尭(23位タイ)
「ずっとギリギリに追い詰められている感じで精神的にこたえるラウンドだった。自分はあまり特色のないクライミングで、何かがずば抜けて得意というわけでもないが、逆に全体的にバランス良く何でもできるという状態を作れるようにいろんなことを練習しているつもり。その部分を少しは出せたのかなと思う。ただスラブだけめちゃくちゃ苦手で、スラブはしっかりできなかったので、今後の課題として頑張ろうと思う」


関口準太(35位タイ)
「1課題目を登れて流れが作れるのかなと思ったら、2課題目はゴール落ち、4課題目も核心で落ちて、決め切れなかった。まだまだ実力不足で、フィジカルも海外選手に比べると足りていないのを感じた。たぶんW杯は今年はこれが最初で最後なので、来年のジャパンカップや、今年のユース大会に向けていい課題ができたと思っている」


小西桂(43位タイ)
「悔しい。3課題目まではちゃんと登れたけど4、5課題目で失速してしまった。最後に登れればワンチャンスあったと思うので粘り切れなかった感じ。(初のW杯出場だったが?)世界の人と戦うのは世界ユースで経験していたがやっぱり身長やガタイも全然違っていて、こんな人たちとやっと戦えるんだとワクワクしていた。悔しくてまだ整理できていないが世界の人たちはすごく強いというか、単調な感想だがすごくかっこいいなと思った。次に出る大会が来年のBJC(ボルダージャパンカップ)ぐらいまでお預けだと思うので、今日得た教訓を忘れないようにずっと温めて、次のBJCで消化して爆発させたい」


杉本怜(45位タイ)
「2年ぶりのW杯出場で気合を入れてきたが残念な結果に終わってしまった。最後は粘って完登できたのでそこは次に繋がるトライだったと思う。リザルトを見ると特にヨーロッパで強い選手が出てきていて、自分が置いていかれている感じがあったので、そこを感じ取れたのも収穫だった。(代表最年長だが若手の台頭をどう感じている?)すぐ下には藤井くんがいるのでそこら辺は気にしないようにしている。藤井くんはまだまだ強く戦っているので、僕も一緒の世代として頑張っていきたい。年齢のこともありどこまで競技を続けるか日々考えているが、今のところ来年も選手を続けるつもりでトレーニングしている。次はもうこんなに悔しい思いをしないように頑張りたい」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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