大会成功とクライマーを“支えた”コンディショニングウェアブランド「CW-X」【Baby game 2023 レポート後編】

 300人近くが参加し、盛況のうちに終了したボルダリングの新コンペティション「Be a better you game 2023」(以下Baby game)。今回は大会の成功とクライマーを“支えた”コンディショニングウェアブランド「CW-X」の魅力に迫るレポート後編をお届けする。

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 今大会の協賛に入ったCW-Xは、下着会社ワコールの展開するコンディショニングウェアブランドで、1991年にワコール独自のテーピング原理を応用して開発された。それ以来、野球のイチロー氏やスピードスケートの高木美帆選手といったトップアスリートから一般の方まで、スポーツを楽しむ多くの人が愛用している。ラインナップには、関節や筋肉をサポートする「テーピング機能のあるスポーツタイツ」をはじめ、肩甲骨の可動域を広げる「トップス」、スポーツ時の“ユレ、ズレ、アセ”といった不快感を軽減する「スポーツブラ」などがある。ブランドスローガンの「Be a better you(より良い自分に)」は、大会名にも取り入れられた。

大会当日、会場となったロックメイト大津店に設けられた試着ブース

 普段からCW-Xを着用するクライマーに話を聞いた。Baby gameの女子WORLDクラスで優勝した2021年ボルダリング日本代表、22歳の石井未来は、すでにユーザーだった母のすすめもあって昨年夏頃から使い始めたといい、主にスポーツタイツ、スポーツブラを使用中。スポーツタイツについて「下半身がサポートされることで、ホールドに力が伝わりやすくなった印象があります。キョンの時に膝が壁側に入り過ぎて力が抜けやすかったんですけど、それが解消されましたし、足を張っている時のグラグラ感も減った気がします」とその効果を実感している様子。「今着用しているCW-Xのブラ(品番:HTY198)は肩の部分にクッション性の高い生地が使われていて、当たりが柔らかく長時間着用しても楽で驚きました。皆さんもぜひ使ってみてほしいです」と女性クライマーに対してスポーツブラを強くおすすめした。

CW-X製品を着用して大会に出場した石井。WORLDクラスで優勝に輝いている

 同じくWORLDクラスに出場したユース日本代表歴のある18歳・小倉紗奈は、今年2月から使用し始めたばかりだというが、さっそくその効果を感じている。一番のお気に入りは一部がメッシュ加工されたスポーツブラ(品番:HTY020)で、「Tシャツを着た時のシルエットがとても綺麗ですし、マットに落ちた時も胸元がしっかりカバーされて安心感があります。肩の部分が柔らかく締め付け感が少ないのに、動きやすい」と石井と同様の意見を述べた。スポーツタイツについても「股関節周りを使うムーブがしやすくなった」とし、テーピング原理の働きで「楽に足を上げられるようになった」と感じているとか。使用前は「正直に言うと他の製品とそんなに変わらないだろうと思っていたんですけど、目から鱗とはまさにこのことだというくらい違ったんです」と笑った。

スポーツブラを手に談笑する小倉(品番:HTY020)と石井

小倉もCW-X製品を着用して大会に出場した

 一般の男性クライマーにも意見も聞いた。36歳の早稲田遼さんはクライマー仲間からすすめられスポーツタイツを最近使用し始めたといい、「テーピングの応用で膝の負担を軽減してくれる感じです。下半身が安定して、今まで以上に足を使えるようになりましたし、CW-Xを着用していない上半身に比べて下半身の疲れ具合が違う気がしますね」とコメントした。

Baby gameではMIDDLEクラスに出場した早稲田さん。以前、ランニング時に履いていた他社製品のスポーツタイツとは印象がまったく違うという

 CW-Xは、なぜ今回の協賛に至ったのか。ワコールの宣伝部ウエルネス販売課課長を務める池野靖典さんに話を聞くと、池野さんも普段からボルダリングを楽しんでおり、競技との親和性を感じていたことやスポーツタイツが見えやすい競技でポジティブな印象を持っていたことがきっかけで、会場となったロックメイト大津店側と会話をする中でボルダリングの大会を通し認知や商品の良さを広めたいと思うようになったという。

ワコールの池野さん(左)と尾嶋さん

 大会に先駆けて、CW-Xではボルダリングの社内体験会を実施した。そこで参加したCW-Xの担当者・尾嶋湧二さんは、よく身体を伸ばす競技であることから親和性の高さを実感したという。今回、会場内の試着ブースで初めてCW-Xを手に取ったクライマーの反応を見て「身体の使い方やウェアの機能性にこだわる人が多いカテゴリーの競技」だとも感じたといい、試着した人たちの反応はほとんどが良好だったと教えてくれた。

 Baby gameには300人近くが出場するなど、大勢の方でにぎわいを見せた。「初めての取り組みだったので、どのくらい盛り上がるか読めませんでしたが、これだけ多くの方に来ていただけた。ボルダリングの大会規模としても良かったです。積極的にこのような機会を増やしていきたいですし、クライマーがよく知っている大会という位置づけにしていけたらいいなと思います」とは池野さん。クライミング界におけるCW-Xの今後の展開に要注目だ。

「Be a better you game 2023」大会特設サイト
「CW-X」公式サイト

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 牛島寿人

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