女子表彰台=(左から)ハンナ・ミュール、ナタリア・グロスマン、野中生萌

野中生萌が女子最終戦で3位 グロスマンが5連勝【ボルダリングW杯2022第6戦 インスブルック大会】

 クライミングW杯ボルダリング最終第6戦女子決勝が24日(日本時間25日)、オーストリア・インスブルックで行われ、米国のナタリア・グロスマンが5連勝を飾った。日本勢は野中生萌が3位で表彰台に上がった。

 6人で戦う決勝には日本勢3人が進出。準決勝を2位通過した19歳の菊地咲希は初のW杯決勝に駒を進め、野中、伊藤ふたばもファイナリストに名を連ねた。

 決勝第1課題は5人が一撃。しかし第2、第3課題はグロスマン、ハンナ・ミュール(ドイツ)のみが完登し、他4人はゾーンすら獲得できず。優勝争いはこの2人に絞られる。

 最終課題は距離のあるゴール取りが難所に。ミュールが完登して首位に立った後、暫定4位だった野中も最後のムーブを決め切る強さを見せて3位に浮上。最終競技者のグロスマンは一撃でミュールを抜き、歓喜の笑顔でW杯の連勝を5に伸ばした。

決勝課題を登る野中

 1位のグロスマン、2位のミュールは全4課題を完登。完登に要したアテンプト数の差でグロスマンが上回った。ともに高い柔軟性を持ち、幅広いムーブに対応した。野中は2週間前の第5戦で負った左ふくらはぎの負傷を抱えながらもメダルを手にした。伊藤は自己最高タイの4位、菊地は6位で終えた。

 これで今シーズンのボルダリングW杯は男女ともに全日程が終了。年間ランキングでは日本勢が表彰台を独占した男子に続き、女子でも野中生萌が2位にランクイン。1位はグロスマンだった。

 今日からは同じインスブルックの会場でリード第1戦が行われる。

<決勝リザルト>

1位:ナタリア・グロスマン(USA)/4t4z 5 5
2位:ハンナ・ミュール(GER)/4t4z 7 6
3位:野中 生萌(JPN)/2t2z 3 2
4位:伊藤 ふたば(JPN)/1t2z 1 2
5位:ソ・チェヒョン(KOR)/1t2z 1 3
6位:菊地 咲希(JPN)/0t2z 0 2
――――――
20位:青柳 未愛(JPN)※準決勝進出
31位:倉 菜々子(JPN)
43位:小池 はな(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

CREDITS

編集部 / 写真 Ryu Voelkel

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top