決勝で完登する緒方良行。3位に入り2年連続の年間優勝に輝いた

緒方良行が年間優勝! 最終戦3位で2年連続の戴冠【ボルダリングW杯2022第6戦 インスブルック大会】

 今シーズンのクライミングW杯ボルダリング最終第6戦男子決勝が23日(日本時間24日)、オーストリア・インスブルックで行われ、3位に入った日本の緒方良行が2年連続で年間優勝に輝いた。

 今大会前の年間ランキングで1位を走っていた緒方は、前日の予選、この日の準決勝をいずれも1位で通過。ランキング2位で逆転での年間優勝を目指していた楢崎智亜が準決勝敗退を喫したため、その時点で緒方の年間1位が確定した。

 開幕から5戦続けて決勝に進出する抜群の安定感を見せてきた緒方は、今大会も準決勝3位通過の藤井快とともに決勝に臨んだ。第1課題はファイナリストの6人全員が完登し、うち5人が一撃。薄いホールドが選手たちを苦しめた第2課題は一転して完登者ゼロとなった。

 第3課題はボリュームに飛び乗りながら極小ホールドを押さえるというスタート後のムーブにアテンプトを要する展開となり、ここを切り抜けたコリン・ダフィー(米国)、イ・ドヒョン(韓国)、緒方の3人が攻略して上位へ。キャンパシングなどで上半身に強い負荷をかける最終課題は上位3人のうちダフィーのみが完登。東京五輪に出場した18歳がただ1人3完登に達して初のW杯優勝を果たした。

男子表彰台=(左から)イ・ドヒョン、コリン・ダフィー、緒方良行

 緒方は逆転こそならなかったものの3位でフィニッシュ。全6戦のうち5回目となる表彰台で今シーズンのW杯ボルダリングを締めくくった。最終課題を完登した藤井は5位。この結果、ボルダリングの年間ランキングは緒方、楢崎、藤井の日本勢3人が上位を独占する形となった。伊藤ふたば、野中生萌らが予選を突破した女子は準決勝が日本時間今日20時から、決勝は同26時45分から行われる。

<決勝リザルト>

1位:コリン・ダフィー(USA)/3t4z 12 9
2位:イ・ドヒョン(KOR)/2t4z 10 12
3位:緒方 良行(JPN)/2t4z 10 14
4位:チョン・ジョンウォン(KOR)/2t3z 2 3
5位:藤井 快(JPN)/2t3z 3 4
6位:ヤニック・フローエ(GER)/2t3z 7 7
――――――
9位:楢崎 智亜(JPN)※準決勝進出
10位:高田 知尭(JPN)※準決勝進出
15位:川又 玲瑛(JPN)※準決勝進出
17位:山口 賢人(JPN)※準決勝進出
21位:吉田 智音(JPN)
23位:土肥 圭太(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

CREDITS

編集部 / 写真 Ryu Voelkel

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top