予選2ルートを完登して単独首位に立った野口啓代

野口啓代が2完登で単独首位 リードジャパンカップ2020【女子予選】

 第33回リードジャパンカップ(岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場=盛岡市)の女子予選が10日午前から行われ、昨年優勝者の野口啓代が2ルートともに完登。単独首位での準決勝進出を決めた。

 昨日の雨も止み、大会2日目は晴れ間がのぞくなかでの競技開始。女子予選は序盤からA・B両ルートともに終盤まで到達するも、TOPを捉えるまでは至らない状況が続く。しかし右側Bルートで19番手に登場した森秋彩が、男子に続いて登場したジャミングパートもそつなくこなして悠々と完登。この日初の完登者となった。

 すると、その直後に左側Aルートでも初登者が現れる。決めたのは野中生萌。最終盤の突入前に十分なレストを挟むと、一気にゴール取りまで駆け抜けた。野中は2本目のBルートでも5番目の高度を記録して、全体2位通過を決めた。

 その野中を上回ったのが野口だ。野口は森の後を追うようにBルートを完登すると、自身初だという最終競技者としてAルートに対峙。「他の選手の登りもじっくり見れた」として落ち着いて高度を上げていくと、ゴール取りもブレることなく保持し、連続完登を達成した。「1本目は久しぶりの大会で少し動きが固かったが、2本目はリラックスして登れた。明日に繋がる登りができたと思う」と話した野口。連覇に向けて視界良好だ。

 このほか、ここまでボルダリング、スピードのジャパンカップ2冠を達成してる地元出身・伊藤ふたばも15位に入るなど、多くの有力選手が準決勝に進出している。女子準決勝は明日の午前10時からスタートする。

<準決勝進出>

1位:野口 啓代(TEAM au)/TOP/TOP
2位:野中 生萌(XFLAG)/TOP/37
2位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)/43+/TOP
4位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)/43+/39+
5位:平野 夏海(国士舘高等学校)/43+/37
6位:中川 瑠(大阪府山岳連盟)/42+/39
7位:柿崎 未羽(東京都山岳連盟)/43+/36+
7位:田嶋 あいか(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/43+/36+
9位:小池 はな(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/43+/35+
10位:小武 芽生(エスエスケイフーズ)/42+/36+
10位:阿部 桃子(神奈川県山岳連盟)/42+/36+
10位:久米 乃ノ華(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/42+/36+
13位:抜井 美緒(奈良県山岳連盟)/42+/35+
14位:大田 理裟(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)/40+/36
15位:伊藤 ふたば(TEAM au)/41+/35+
16位:森 奈央(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/41+/35
17位:廣重 幸紀(福井県山岳連盟)/40+/32+
18位:美谷島 ももか(東京都山岳連盟)/41+/31+
19位:菊地 咲希(日新火災)/41+/30+
20位:佐藤 凜(秋田県山岳・スポーツクライミング連盟)/36+/35
21位:栗田 湖有(新潟県山岳協会)/40/32
22位:青柳 未愛(東京都立府中東高等学校)/28+/35+
23位:加島 智子(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/29/32+
24位:高田 こころ(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/39+/30
25位:森脇 ほの佳(大阪府山岳連盟)/30/32
26位:中村 真緒(青山学院大学)/39/29+

※左から氏名、所属先、Aルート成績、Bルート成績

第33回リードジャパンカップ 大会特設サイト
競技順・成績速報サイト

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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