雨が降りしきる中で行われた男子予選。楢崎智亜が好スタートを切る

楢崎智亜が首位発進! リードジャパンカップ2020【男子予選】

 スポーツクライミングの第33回リードジャパンカップが9日、岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で大会初日を迎え、この日唯一の完登を果たした楢崎智亜が男子予選の首位通過を決めた。

 新型コロナウイルスの影響で延期が続き、無観客などの感染防止策を講じて約半年ぶりの公式戦実施となった今大会。しかし会場には大粒の雨が降り注ぎ、ホールドのクリーニング時には雨水をふき取る作業も挟みながらの進行となった。

 普段と異なる環境下で実施された男子予選を首位通過したのは、東京五輪に内定している楢崎智亜。1本目のBルートは複数のジャミングを難なくこなすなど安定した動きでTOPまで到達すると、2本目のAルートでも最高タイとなる高度35+をマーク。リード強化に取り組むトレーニングの成果を披露して、文句なしの成績で1位につけた。

 Aルートは16名が高度35+で並ぶ混戦に。このためBルートで違いを見せた選手が上位に顔を出し、2位には惜しくも最終支点にロープをかけられずフォールした本間大晴、3位にはゴールタッチまで達した16歳の吉田智音が続いた。昨年覇者の藤井快は26位と苦しんだが、準決勝進出ラインぎりぎりでの予選通過となっている。

 予選上位26名が出場する男子準決勝は、明日の女子予選終了後、16時10分から行われる。

<準決勝進出>

1位:楢崎 智亜(TEAM au)/35+/TOP
2位:本間 大晴(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/35+/39
3位:吉田 智音(奈良県山岳連盟)/35+/38+
4位:高田 知尭(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/35+/36+
5位:村下 善乙(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/35+/35+
6位:緒方 良行(-)/33/39
7位:抜井 亮瑛(奈良県山岳連盟)/35+/34+
7位:是永 敬一郎(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/35+/34+
9位:百合草 碧皇(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/35+/33+
10位:中上 太斗(福井県山岳連盟)/35+/32+
11位:土肥 圭太(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)/34+/34+
11位:杉本 怜(マイナビ)/34+/34+
13位:清水 裕登(愛媛県山岳・スポーツクライミング連盟)/35+/26+
13位:原田 海(日新火災)/35+/26+
13位:西田 秀聖(奈良県山岳連盟)/35+/26+
16位:小俣 史温(東京都山岳連盟)/35+/25+
16位:樋口 純裕(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/35+/25+
18位:楢崎 明智(TEAM au)/34+/33
19位:山口 龍磨(東京都山岳連盟)/35+/23+
20位:田中 修太(新潟県山岳協会)/35+/22
21位:亀山 凌平(岐阜県山岳連盟)/26+/33
22位:山内 響(岩手県山岳・スポーツクライミング協会)/30+/29+
23位:北江 優弥(東京都山岳連盟)/30/29+
24位:天笠 颯太(神奈川県山岳連盟)/34+/25+
24位:関口 準太(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)/34+/25+
26位:藤井 快(TEAM au)/35/24+

※左から氏名、所属先、Aルート成績、Bルート成績

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CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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