日本勢は準々決勝止まり/アジアユース選手権 シンガポール大会2017【スピード】

 7月6日、アジアユース選手権シンガポール大会2017のスピード種目が行われた。スピードは、複合で争われるオリンピックフォーマットに向けて国内施設の整備が急がれる種目。ユース代表では今年誕生した日本初のIFSC規格対応のスピード壁で合宿を行うなど、本格的な取り組みが始まっていた。

 今大会の日本勢は、5位入賞が最高で表彰台に立つことはできず。男子ジュニアでは今季ボルダリングW杯ベイル大会で2位の楢崎明智が予選、ベスト16、準々決勝と安定して8秒台を計測したが、準決勝には進めず6位。同大会3位だった緒方良行も落下による失格でベスト16止まりだった。また、女子ユースBの伊藤ふたばは予選を全体3位で通過するも、次ラウンドで微妙なタイミングながらフライングを犯して失格。本人も戸惑いの表情を見せた。同カテゴリーでは森秋彩が5位に入賞している。

 今大会は結果に恵まれなかったものの、ほとんどの選手たちが国際大会でのスピード種目を初めて経験でき、日本の現在地を知る上で良い機会となったはず。途中落下が1人、フライングが5人と、まだまだ慣れの必要を感じさせられたと同時に、残り3年という期間を考えれば世界相手に十分戦っていけることも予感させた。

 なお、男子最高タイムはジュニアで優勝したイラン人選手の6秒10で、日本人最高はユースA土肥圭太の8秒10。女子ではユースA優勝の韓国人選手の8秒98に対し、日本勢では伊藤が予選で出した12秒48が最も速い記録だった。

 

<リザルト・スピード種目>

男子ジュニア(1998年、1999年生まれ)
1位:Asrar Ehsan(イラン)6秒10
2位:Wang FengQi(中国)6秒53
3位:Oh Jeheon(韓国)
—–
6位:楢崎 明智(8秒24)
11位:中上 太斗(9秒41)
16位:緒方 良行(9秒92)
18位:原田 海(fs)

男子ユースA(2000年、2001年生まれ)
1位:Li JinXin(中国)6秒44
2位:Yurin Andrey(カザフスタン)10秒45
3位:Pamumade Jasmico(インドネシア)
—–
9位:土肥 圭太(8秒10)
14位:中島 大智(8秒69)
24位:田嶋 瑞貴(10秒45)
25位:田中 修太(10秒50)

男子ユースB(2002年、2003年生まれ)
1位:Ramadhan Ravianto(インドネシア)8秒26
2位:Almatov Omar(カザフスタン)fall
3位:Altynbekov Beknur(カザフスタン)
—–
9位:川又 玲瑛(11秒32)
12位:西田 秀聖(12秒84)
14位:竹田 創(11秒22)
15位:抜井 亮瑛(10秒71)

女子ジュニア(1998年、1999年生まれ)
1位:Berthdigna Devi(インドネシア)9秒57
2位:Agambayeva Margarita(カザフスタン)fall
3位:Kim Seohyun(韓国)
—–
9位:高田 こころ(fs)

女子ユースA(2000年、2001年生まれ)
1位:Song YiLing(中国)8秒98
2位:Ni MingWei(中国)fall
3位:Ko Jeongran(韓国)
—–
5位:中村 真緒(12秒80)
19位:小島 果琳(fs)

女子ユースB(2002年、2003年生まれ)
1位:Darabian Mahya(イラン)10秒59
2位:AUtesheva deliya(カザフスタン)11秒88
3位:Choi Nawoo(韓国)
—–
5位:森 秋彩(12秒49)
8位:伊藤 ふたば(12秒48)
9位:谷井 菜月(14秒18)
11位:菊地 咲希(15秒49)

※1・2位選手のタイムは決勝記録
※日本人選手のタイムは今大会の最高記録

リザルト詳細はコチラから
リード種目の結果記事はコチラから
ボルダリング種目の結果記事はコチラから

CREDITS

編集部

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