表彰台に上がった(左から)三田歩夢、安川潤、上柿銀大

安川潤が抜群の安定感で大会初連覇【スピードジャパンカップ2024】

 スポーツクライミングのスピードジャパンカップ男子決勝が25日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAで行われ、決勝トーナメントで高い安定感を発揮した安川潤が大会初の連覇を果たした。

 予選は5秒台を6人が計測。中でも5秒07の日本記録を持つ大政涼が5秒14、5秒28と好タイムを続けて1位通過した。その一方で初代王者の池田雄大はミスが重なり17位。上位16人による決勝トーナメント進出を逃してしまった。

予選トップの5秒14をマークした大政

しかし、決勝トーナメント初戦で敗れてしまう

 決勝トーナメントは第1レースから波乱。大政が序盤でフォールしてまさかの敗退となってしまう。それとは対照的に予選を14位発進した安川が立て続けに5秒台中盤をマーク。以前より安定感が自身の強みだと語っている20歳が持ち味を見せてビッグファイナルに駒を進めた。

安川はこの日行われたユース日本選手権で3連覇した田渕幹規(手前)との接戦にも勝利した

 対戦相手はこの日のユース日本選手権でジュニアを制した三田歩夢。2レース続けて5秒台を計測してきた難敵に対して安川はここでもミスのない登りを披露する。三田がタイムを落としたこともあったが、5秒53と4度目の5秒台中盤を記録して完勝。5、6月のパリ五輪予選シリーズに向けて弾みをつける2連覇となった。

ビッグファイナルは三田(手前)との対戦に

優勝を決めて喜ぶ安川。スピードジャパンカップでの連覇は初となった

<決勝リザルト>

1位:安川 潤(早稲田大学)/5秒53
2位:三田 歩夢(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/8秒79
3位:上柿 銀大(岩手県山岳・スポーツクライミング協会)/不戦勝
4位:大西 月華(神奈川県山岳連盟)/FALSE START

※左から順位、氏名、所属先、成績
※1・2位はビッグファイナル(1位決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

「スピードジャパンカップ2024」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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