大会5連覇に向けて森秋彩が首位をキープした

5連覇かかる森秋彩 貫録の完登で連続首位【リードジャパンカップ2024】

 スポーツクライミングのリードで競うリードジャパンカップ(佐賀県多久市・九州クライミングベースSAGA)の準決勝が24日午前に行われた。女子は大会4連覇中の森秋彩が唯一の完登を記録し、予選に続き首位で決勝進出を果たした。

 女子準決勝は8番手の谷井菜月が高度44+で前半戦をリード。今月のボルダージャパンカップで負った右足のケガを感じさせない登りで首位に立った。すると13番手の小田菜摘(なつみ)が躍動する。出場したリードユース日本選手権で20、22、23年と3大会連続優勝中、世界ユース選手権でも昨年リード1位(U-16/ユースB)に輝いた逸材が長い手足を駆使して着実に高度を上げていく。記録は谷井超えの46。15歳が首位に立ち、折り返しのクリーニングに入った。

暫定首位に立った小田。予選ではタイムアップにより認められなかったものの、片方のルートを登り切るなどシニアの大会で高いポテンシャルを発揮している

 小田が首位のまま、25番手の森が登場する。パリ五輪代表に内定している20歳は淡々と上昇し、昨日の予選2完登に続きノーミスで登り切り女王の貫録を示した。最後に登る小武芽生は完登こそ逃したものの森に次ぐ成績をマーク。この結果、高度43以上を記録した(1位から順に)森、小武、小田、伊藤ふたば、高尾知那、谷井、美谷島ももか、中村真緒が決勝に進出した。5、6月のパリ五輪予選シリーズに出場予定の久米乃ノ華は11位、野中生萌は12位だった。女子決勝はこのあと16時に開始される。

準決勝唯一の完登を見せた森

2位通過の小武。準優勝した22年大会の成績を超えられるか

<準決勝リザルト>

1位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)/TOP
2位:小武 芽生(エスエスケイフーズ)/47
3位:小田 菜摘(大阪府山岳連盟)/46
4位:伊藤 ふたば(デンソー岩手)/45+
5位:高尾 知那(中京大学)/45+
6位:谷井 菜月(明治安田生命)/44+
7位:美谷島 ももか(日本大学)/43+
8位:中村 真緒(日新火災)/43
――――――
9位:竹内 亜衣(千葉市立千葉高等学校)/43
10位:大田 理裟(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)/43
11位:久米 乃ノ華(TOKIOインカラミ)/42+
12位:野中 生萌(無所属)/42+
13位:小林 舞(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/42+
14位:小田 穂香(大阪府山岳連盟)/42+
15位:平野 夏海(日本体育大学)/42
16位:石井 未来(滋賀県山岳連盟)/41
17位:葛生 真白(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)/39+
18位:柿崎 未羽(早稲田大学)/39+
19位:麦島 心花(愛知県山岳・スポーツクライミング連盟)/39+
19位:小倉 紗奈(同志社大学)/39+
21位:廣重 幸紀(福井県山岳連盟)/37+
22位:永嶋 美智華(静岡県立静岡西高等学校)/37+
23位:栗田 湖有(新潟県山岳協会)/34
24位:張替 夢乃(無所属)/33+
25位:樋口 結花(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)/26+
26位:武石 初音(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/26

※左から準決勝順位、氏名、所属先、成績(高度)
※同高度の場合は予選順位の高い選手が上位
※8位までが決勝に進出

「リードジャパンカップ2024」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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