ボルダー&リード女子の金メダルに輝いた森(中央)

森秋彩がボルダー&リードのアジア女王に輝く 日本勢が男女で金【杭州アジア大会】

 中国で行われている杭州アジア大会で競技最終日を迎えたスポーツクライミングは7日、予定されていたボルダー&リード女子決勝が降雨のため中止となり、同日に行われた準決勝の成績に基づいて日本の森秋彩が金メダルを獲得した。

 来夏パリ五輪の代表に内定している森は、5日の予選でボルダー99.9点、リード96.1点で首位。松藤藍夢も5位に入り、日本勢2人が準決勝へと駒を進めた。7日午前から始まった準決勝は雨でボルダー第1課題が取りやめとなり、残り3課題で順位を争った。森はいずれも完登して1位タイ。同ポイントだったソ・チェヒョン(韓国)がリードで完登した後、森も最後まで登り切った。ソと合計199.73点で並ぶも、予選上位の森がカウントバックで首位を守った。松藤も4位でファイナリストに名を連ねた。

準決勝のリードを完登した森

 会場となった紹興柯橋羊山スポーツクライミングセンターは雨が降り続き、決勝は1時間遅れでの開始に。しかしその後に中止が発表され、準決勝1位だった森の優勝が決まった。前日には男子で安楽宙斗が金メダルを獲得。ボルダー&リード種目は男女で日本勢が頂点に立った。前回2018年ジャカルタ・パレンバン大会は3種目複合を野口啓代が制しており、日本女子の優勝は2大会連続となった。

松藤は4位でメダルには届かず

<リザルト>

1位:森 秋彩(JPN)
 199.73pt(B 99.73pt/L 100pt)
2位:ソ・チェヒョン(KOR)
 199.73pt(B 99.73pt/L 100pt)
3位:ツァン・ユートン(CHN)
 175.73pt(B 99.73pt/L 76pt)
――――――
4位:松藤 藍夢(JPN)
 123.96pt(B 59.86pt/L 64.1pt)

上位3人と日本勢の成績を掲載
※上段左から順位、氏名、所属国
※下段左から準決勝の2種目合計ポイント、各種目のポイント(B=ボルダー、L=リード)

大会スケジュールや出場日本人選手はこちらから

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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