リード金、ボルダー銅で2つのメダルを手にした小田菜摘

日本のメダル獲得数は20個 国別でダントツ1位【クライミング世界ユース選手権2023】

 18日から27日まで行われたIFSCクライミング世界ユース選手権(韓国・ソウル)は全日程を終了し、男女各種目各カテゴリーを通じて20個のメダルを手にした日本はその獲得数で他国を圧倒した。

 日本はボルダー、リード、スピードの各種目で金メダリストを輩出した。ボルダーではU-18で通谷律、村越佳歩、U-20で関口準太が優勝し、リードではU-16で濱田琉誠、小田菜摘がV。2種目に比べると実績で劣るスピードでも林かりん(U-20)が日本女子初の頂点に立った。金メダルの数は6個で、中国、韓国、米国、フランスの2個を上回った(編集部調べ)。

 銀、銅メダルはそれぞれ7個で、金メダルを合わせると合計20個。種目別で最も多く表彰台に上がったのはリードで、U-16で男子表彰台を独占するなどして11個のメダルを手中に収めた。ボルダーは7個、スピードは2個だった。メダル合計数の2位はすべてスピードで獲得した中国の7個で日本が大きく引き離した。日本は前回大会で金5個を含む19個のメダルを手にしたが、それを上回る好成績を収めた。

<国別メダルランキング>

1位:日本/金6 銀7 銅7 = 合計20個
2位:中国/金2 銀2 銅3 = 合計7個
3位:韓国/金2 銀2 銅0 = 合計4個
4位:米国/金2 銀1 銅1 = 合計4個
5位:フランス/金2 銀0 銅2 = 合計4個
6位:スロベニア/金1 銀2 銅0 = 合計3個
7位:ウクライナ/金1 銀1 銅0 = 合計2個
8位:ベルギー/金1 銀0 銅1 = 合計2個
9位:ニュージーランド/金1 銀0 銅0 = 合計1個
10位:スペイン/金0 銀1 銅2 = 合計3個
11位:ドイツ/金0 銀1 銅0 = 合計1個
11位:ポーランド/金0 銀1 銅0 = 合計1個
13位:イギリス/金0 銀0 銅1 = 合計1個
13位:タイ/金0 銀0 銅1 = 合計1個

編集部調べ

<日本人メダリスト>

【リード】
▼金メダル
U-16男子:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)
U-16女子:小田 菜摘(大阪府山岳連盟)
▼銀メダル
U-20男子:鈴木 音生(静岡県立大学)
U-20女子:高尾 知那(中京大学)
U-18男子:小俣 史温(東京都山岳連盟)
U-16男子:長森 晴(所沢市立山口中学校)
U-16女子:麦島 心花(愛知県山岳連盟)
▼銅メダル
U-20男子:村下 善乙(法政大学)
U-20女子:小倉 紗奈(同志社大学)
U-18女子:望月 萌叶(神奈川県山岳連盟)
U-16男子:戸田 稜大(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)

【ボルダー】
▼金メダル
U-20男子:関口 準太(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)
U-18男子:通谷 律(佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟)
U-18女子:村越 佳歩(茨城県山岳連盟)
▼銀メダル
U-18男子:加藤 頼斗(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)
U-16男子:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)
▼銅メダル
U-16男子:長森 晴(所沢市立山口中学校)
U-16女子:小田 菜摘(大阪府山岳連盟)

【スピード】
▼金メダル
U-20女子:林 かりん(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)
▼銅メダル
U-18男子:谷井 和季(橿原学院高等学校)

CREDITS

編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top