緒方良行が1位で男子予選突破　楢崎兄弟は敗退【ボルダー＆リードジャパンカップ2023】

　スポーツクライミングの世界選手権代表などを決めるボルダー＆リードジャパンカップが8日、鳥取県立倉吉体育文化会館／倉吉スポーツクライミングセンターで幕を開け、男子予選は緒方良行がボルダー、リードともに1位で首位通過を果たした。

　ボルダーは4課題中3完登が5人で、全完登はなし。第1課題以外の完登率は軒並み低かった。その中で2つの一撃を決めるなどした緒方は完登に要したアテンプト数の少なさが効いてトップに立った。リードは一転して序盤から完登が記録されるなどボルダーと比べて高ポイントになりやすい展開。緒方は8人の完登者のうちの1人となり、100ポイントを加え合計184.7ポイントで首位に立った。

　緒方の他に、安楽宙斗、通谷律、藤井快、百合草碧皇、井上祐二、吉田智音、小西桂の順で8位までに入った選手が決勝に進出。パリ五輪強化Sランクかつ一番乗りで世界選手権代表に内定した楢崎明智、同Aランクの楢崎智亜はボルダーで2完登にとどまりポイントを伸ばせず、10、9位で惜しくも予選敗退となった。男子決勝は明日10時にボルダーからスタートする。

＜予選リザルト＞

1位：緒方良行（B-PUMP）
　184.7pt（B 84.7pt／L 100pt）
2位：安楽宙斗（千葉県立八千代高等学校）
　184.3pt（B 84.3pt／L 100pt）
3位：通谷律（佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟）
　184.1pt（B 84.1pt／L 100pt）
4位：藤井快（無所属）
　183.9pt（B 83.9pt／L 100pt）
5位：百合草碧皇（早稲田大学）
　160.2pt（B 64.2pt／L 96pt）
6位：井上祐二（大阪府山岳連盟）
　159.8pt（B 63.7pt／L 96.1pt）
7位：吉田智音（摂南大学）
　158.9pt（B 58.9pt／L 100pt）
8位：小西桂（無所属）
　151.4pt（B 59.3pt／L 92.1pt）
――――――
9位：楢崎明智（日新火災）
　150.4pt（B 54.3pt／L 96.1pt）
10位：楢崎智亜（無所属）
　147.1pt（B 59.1pt／L 88pt）
11位：天笠颯太（無所属）
　144.1pt（B 44.1pt／L 100pt）
12位：小俣史温（東京都山岳連盟）
　133.5pt（B 33.5pt／L 100pt）
13位：高田知尭（鳥取県山岳・スポーツクライミング協会）
　132pt（B 39.9pt／L 92.1pt）
14位：土肥圭太（鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟）
　128.7pt（B 74.7pt／L 54pt）
15位：杉本怜（北海道山岳連盟）
　127.5pt（B 63.5pt／L 64pt）
16位：清水裕登（愛媛県山岳・スポーツクライミング連盟）
　126.2pt（B 34.1pt／L 92.1pt）
17位：藏敷慎人（箕面自由学園高等学校）
　124.8pt（B 28.7pt／L 96.1pt）
18位：樋口純裕（佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟）
　119.6pt（B 59.5pt／L 60.1pt）
19位：村下善乙（法政大学）
　114.5pt（B 14.5pt／L 100pt）
20位：川又玲瑛（B-PUMP）
　113.9pt（B 59.8pt／L 54.1pt）
21位：亀山凌平（滋賀県山岳連盟）
　112pt（B 64pt／L 48pt）
22位：山口賢人（大阪府山岳連盟）
　108.3pt（B 44.2pt／L 64.1pt）
23位：杉本侑翼（三重県山岳・スポーツクライミング連盟）
　103.1pt（B 49pt／L 54.1pt）
24位：松岡玲央（兵庫県山岳連盟）
　98.9pt（B 38.8pt／L 60.1pt）
25位：関口準太（栃木県山岳・スポーツクライミング連盟）
　95pt（B 34.9pt／L 60.1pt）
26位：鷹見真洋（東京都山岳連盟）
　89.2pt（B 29.1pt／L 60.1pt）
27位：中上太斗（佐賀県山岳・スポーツクライミング連盟）
　82.6pt（B 14.5pt／L 68.1pt）
28位：北江優弥（無所属）
　79.9pt（B 28.8pt／L 51.1pt）
29位：鶴隼斗（Base Camp）
　74.8pt（B 29.7pt／L 45.1pt）
30位：抜井亮瑛（奈良県山岳連盟）
　67.2pt（B 19.1pt／L 48.1pt）
31位：升田葉（広島県山岳・スポーツクライミング連盟）
　51.9pt（B 18.8pt／L 33.1pt）
32位：小福田透（岡山県山岳・スポーツクライミング連盟）
　40.1pt（B 20pt／L 20.1pt）