野中生萌が子どもたちを直接指導 自身も刺激受ける【三井不動産 presents JMSCAクライミング体験キャンプ in アーバンドックららぽーと豊洲】

 3月26日、スポーツクライミングの体験イベント「三井不動産 presents JMSCAクライミング体験キャンプ in アーバンドックららぽーと豊洲」が行われ、東京2020オリンピック女子銀メダリスト・野中生萌が子どもたちに直接指導した。

 JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)のオフィシャルスポンサーである三井不動産が協賛し、同社が運営する「アーバンドック ららぽーと豊洲」(東京都江東区)で行われた本イベント。事前応募で当選した小学3~6年生およそ40人が午前と午後の部に参加し、休日でにぎわいを見せるららぽーと内のイベントスペースに建てられた仮設壁を登った。

 野中は午前と午後、60分ずつのセッションを子どもたちと過ごした。「両手でホールドをつかもう」「左足を上げて」などのアドバイスを送ったほか、「純粋にクライミングを楽しんでほしい」と本人が話したように、失敗してしまった子には「惜しい!」「ナイストライ!」といったポジティブな声を掛け続けた。

 イベントの最後には子どもたちの「見たい!」という声に応え、野中はホールドからホールドに飛び移るランジを披露。トップ選手の技に会場からはどよめきが起こった。さらにサイン入りの参加証明書が野中から手渡されるなど、子どもたちはオリンピックメダリストとの特別な時間を楽しんだ。参加した小学3年生の男の子は「ゴールした時が楽しかった。野中選手と話せてうれしかったし、またクライミングをやってみたい」と笑顔で話した。

 野中は2月のリードジャパンカップ後に欧州を訪れて東京2020オリンピック金メダリストのヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)とトレーニング。この日のイベントでも子どもたちからモチベーションを得たといい、「いろんな方から刺激をいただいている。自分のクライミングにそれを生かして、結果を残していきたい」とし、まずは4月8、9日に鳥取県倉吉市で行われるボルダー&リードジャパンカップ(以下BLJC)での活躍を誓った。
 

野中生萌コメント


 
「いつもキッズたちは熱量がすごい。教えがいもあって楽しかった。こういったイベントをやるたびに、子どもたちのあきらめずに頑張る姿勢から(困難を)乗り越えられた時の達成感がクライミングの良さだなとあらためて気づくことができる。クライミングの楽しさがもっと広まっていったらと思う。(欧州遠征や今回のイベント参加を踏まえたBLJCへの意気込みは?)基本的にはヤンヤと2週間みっちり登っていた。世界のトップ選手と強度の高い練習ができるだけで刺激的だったし、内容的にも良い点と悪い点を見つけることができた。毎日、いろんな方から刺激をいただいている。自分のクライミングにそれを生かして、結果を残していきたい」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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