リード競技後に笑顔を見せる森秋彩

リード2日連続完登の森、ボルダリング99.9点の楢崎が首位で決勝へ【クライミングW杯盛岡大会】

 クライミングW杯盛岡大会(コンバインド)の男女準決勝が21日、岩手県営運動公園スポーツクライミング競技場で行われ、女子は森秋彩、男子は楢崎智亜が首位で決勝進出を果たした。

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 第1種目ボルダリングは楢崎が男女を通じて唯一全課題を完登。フィジカル系の第1課題を一撃すると、その後もアテンプトの失敗は1度のみで、ほぼ満点の99.9ポイントを獲得した。女子は野中生萌が84.6ポイントでトップタイのスコアをマーク。2完登で迎えた第4課題、多面壁の難関を粘りのクライミングでじわじわ上昇し、執念の完登でこのラウンド1番の歓声を浴びた。

2日連続でボルダリング首位に立った楢崎

女子最終課題を完登した野中。長時間をかけての攻略だった

 第2種目リードは男女とも1手4ポイントのセクションに到達するのが精いっぱいの展開。しかし女子最終競技者の森が残り10手に達すると、傾斜が強くなり小さなホールドが続いた未踏ルートを最後まで攻略した。予選に続く圧巻の完登劇に、観衆からは驚きの声と拍手が沸き起こった。

2日連続でリードを完登した森。首位で明日の女子決勝に臨む

 ファイナリストの男女各8人には合計141.9ポイントの楢崎、同169.3ポイントの森を筆頭に、緒方良行、本間大晴、藤井快、川又玲瑛、野中、谷井菜月、伊藤ふたばの日本勢9人が名を連ねた。男子決勝は本日18時10分から、女子決勝は明日22日14時40分から開始される。

<準決勝リザルト>

[男子]
1位:楢崎 智亜(JPN)
 141.9pt(B 99.9pt/L 42pt)
2位:緒方 良行(JPN)
 132.4pt(B 84.4pt/L 48pt)
3位:本間 大晴(JPN)
 128.6pt(B 74.6pt/L 54pt)
4位:ショーン・ベイリー(USA)
 117.8pt(B 53.7pt/L 64.1pt)
5位:ヤニック・フローエ(GER)
 115.9pt(B 73.8pt/L 42.1pt)
6位:藤井 快(JPN)
 115.5pt(B 79.4pt/L 36.1pt)
7位:川又 玲瑛(JPN)
 113.1pt(B 83pt/L 30.1pt)
8位:ポール・ジョンフ(FRA)
 112pt(B 84pt/L 28pt)
―――――
9位:樋口 純裕(JPN)
 78.9pt(B 24.8pt/L 54.1pt)
12位:百合草 碧皇(JPN)
 77.8pt(B 49.8pt/L 28.0pt)
15位:吉田 智音(JPN)
 55.6pt(B 19.5pt/L 36.1pt)

[女子]
1位:森 秋彩(JPN)
 169.3pt(B 69.3pt/L 100pt)
2位:ナタリア・グロスマン(USA)
 148.7pt(B 84.6pt/L 64.1pt)
3位:野中 生萌(JPN)
 138.7pt(B 84.6pt/L 54.1pt)
4位:ブルック・ラバトゥ(USA)
 138.5pt(B 84.4pt/L 54.1pt)
5位:谷井 菜月(JPN)
 123.1pt(B 84pt/L 39.1pt)
6位:ソ・チェヒョン(KOR)
 118.8pt(B 54.7pt/L 64.1pt)
7位:伊藤 ふたば(JPN)
 108.7pt(B 69.6pt/L 39.1pt)
8位:ミア・クランプル(SLO)
 100.4pt(B 49.4pt/L 51pt)
―――――
10位:中川 瑠(JPN)
 78.9pt(B 24.8pt/L 54.1pt)
11位:倉 菜々子(JPN)
 77.8pt(B 49.8pt/L 28.0pt)
17位:大田 理裟(JPN)
 55.6pt(B 19.5pt/L 36.1pt)
19位:青柳 未愛(JPN)
 52.6pt(B 24.5pt/L 28.1pt)

※上段左から順位、氏名、所属国
※下段左から2種目のポイントを合算した複合ポイント、各種目のポイント(B=ボルダリング、L=リード)
※決勝進出の8位まで、日本人選手は9位以下も掲載

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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