日本勢が金4個を含む11個のメダルを獲得。表彰台は3度独占した(写真はボルダリング女子表彰台)

日本勢が快進撃! 金4個を含むメダル11個獲得、表彰台独占は3度【世界大学スポーツクライミング選手権2022】

 FISU世界大学スポーツクライミング選手権(スピード、ボルダリング、リード)が14~17日、オーストリア・インスブルックで行われ、日本勢が金4個を含む11個のメダルを獲得した。

 日本からは2022年に大学などに在籍する一定の選考基準を満たした男女17人が各種目に出場。初日の14日に行われたスピードには男子の竹田創、大政涼が出場。ともに決勝進出を遂げると、5.93秒をマークするなどした竹田が4位、大政が5位でフィニッシュした。

決勝トーナメントで対戦した大政涼(左)と竹田創(写真:Danijel Jovanovic/FISU)

 翌15日のリード決勝では、女子準決勝8位でファイナル行き最後の切符を手にしていた久米乃ノ華が先頭で登り高度31+をマーク。そのまま最後まで逃げ切って金メダルを手にした。予選、準決勝を1位通過していた中川瑠は3位で表彰台に上がった。男子は予選、準決勝ともに本間大晴、百合草碧皇、西田秀聖が上位を独占。決勝では西田、本間、天笠颯太がワンツースリーを決めた。

リード女子優勝の久米乃ノ華。昨年の世界選手権でもジュニア金メダルに輝いている(写真:Danijel Jovanovic/FISU)

リード女子表彰台=(左から)メリナ・コスタンザ(米国)、久米乃ノ華、中川瑠(写真:Nils Lang/FISU)

リード男子優勝の西田秀聖。2020年にはリードジャパンカップを制している(写真:Danijel Jovanovic/FISU)

リード男子表彰台=(左から)本間大晴、西田秀聖、天笠颯太(写真:Nils Lang/FISU)

 大会最終日の17日はボルダリング決勝が行われ、男女とも表彰台に日本勢が並び立った。男子は予選、準決勝、決勝の全ラウンドで出場した日本人5人が1位から5位を占める快挙。最終的には上位3人が2完登4ゾーンで並び、完登に要したアテンプト数の差で大政が金、山口賢人が銀、天笠が銅メダルを手にした。女子は日本勢4人がファイナリスト入り。唯一全完登に達した中川が金、3完登の中村真緒が銀、2完登の青柳未愛が銅メダルを獲得した。

 日本はリード、ボルダリングの男女それぞれで1位に輝き、3度の表彰台独占を果たす快進撃で他国を圧倒した。

ボルダリング男子優勝の大政涼。今年のスピードジャパンカップ王者でもある(写真:Danijel Jovanovic/FISU)

ボルダリング男子表彰台=(左から)山口賢人、大政涼、天笠颯太(写真:Nils Lang/FISU)

ボルダリング女子優勝の中川瑠。リードに続いて今大会2個目のメダルを手にした(写真:Nils Lang/FISU)

ボルダリング女子表彰台=(左から)中村真緒、中川瑠、青柳未愛(写真:Nils Lang/FISU)

<日本人選手 結果一覧>

【スピード男子】
4位:竹田 創(日本体育大学)
5位:大政 涼(松山大学)
18位:梶晃 悠(九州産業大学)

【スピード女子】
出場なし

【リード男子】
1位:西田 秀聖(天理大学)
2位:本間 大晴(日本大学)
3位:天笠 颯太(日本大学)
6位:百合草 碧皇(早稲田大学)
7位:抜井 亮瑛(摂南大学)

【リード女子】
1位:久米 乃ノ華(日本大学)
3位:中川 瑠(日本大学)
4位:阿部 桃子(相模女子大学)
6位:柿崎 未羽(早稲田大学)
9位:青柳 未愛(日本大学)

【ボルダリング男子】
1位:大政 涼(松山大学)
2位:山口 賢人(大阪学院大学)
3位:天笠 颯太(日本大学)
4位:本間 大晴(日本大学)
5位:百合草 碧皇(早稲田大学)

【ボルダリング女子】
1位:中川 瑠(日本大学)
2位:中村 真緒(青山学院大学)
3位:青柳 未愛(日本大学)
4位:久米 乃ノ華(日本大学)
7位:松藤 藍夢(日本大学)

CREDITS

編集部 / 写真 Nils Lang/FISU

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