明日はスピードジャパンカップ ユース日本選手権も同日開催

 スポーツクライミングの「第4回スピードジャパンカップ」が3月6日に京都府亀岡市の「サンガスタジアム by KYOCERA グラビティリサーチ」で無観客開催される。

 今大会にはスピード種目での2024年パリ五輪出場を目指すクライマーたちが多く出場する。前回男子優勝の楢崎智亜はボルダリング・リードの2種目複合に専念するためスピードの継続を断念し、同女子優勝の野口啓代は東京五輪を機に競技から引退。男女ともディフェンディングチャンピオンの姿はなく、新王者の称号をかけて新鋭のスピードスターたちが激突する。

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 男子は前回2位の竹田創、日本男子で初めてW杯決勝に進出した安川潤、リードをメインとしながら練習では5.81秒までタイムを伸ばしている大政涼、初代王者の池田雄大、北見宗和の昨季日本代表5人を中心に激しい優勝争いが予想される。日本人選手が大会で5秒台を計測したケースは少なく、大台到達が優勝の鍵を握る。

 女子は16歳・林かりんと15歳・河上史佳の鳥取県勢に注目。林は前回大会で安定して9秒台を連発し、午前のユース日本選手権では優勝決定戦でミスしてしまったものの2位(ユースA)、午後のジャパンカップでは野口、野中生萌、倉菜々子に次ぐ4位でフィニッシュした。河上は昨年の世界ユース選手権に出場し、初めての国際大会で9.09秒のユースB女子日本記録を樹立した。

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 日本代表選考を兼ねるジャパンカップでは、3位以内に入ると代表権を獲得できる他、男子は6.7秒、女子は9.4秒を切ることができれば同様に日本代表選出基準を満たす。さらに男子は6.3秒、女子は8.8秒以内をマークすればパリ五輪強化選手に選ばれる。優勝争いはもちろんのこと、各選手の計測タイムにも目を向けたい。現在の日本記録は男子が楢崎智亜の5.72秒、女子が野中生萌の7.55秒だ。

 大会は無観客となるが、主催するJMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)のYouTubeチャンネルなどでライブ配信を予定。また同日午前には「第2回スピードユース日本選手権亀岡大会」も同会場で行われる。

第4回スピードジャパンカップ(同日開催:第2回スピードユース日本選手権亀岡大会)

会場

サンガスタジアム by KYOCERA グラビティリサーチ
(京都府亀岡市追分町サンガスタジアム by KYOCERA 内)

スケジュール

【ユース日本選手権】
3月6日(日)
09:52 ~ 10:04/女子予選
10:39 ~ 10:53/男子予選
11:30 ~ 11:45/女子決勝
12:00 ~ 12:18/男子決勝
※競技はジュニア、ユースA、ユースBの各カテゴリーで実施

【ジャパンカップ】
3月6日(日)
14:20 ~ 14:30/女子予選
15:17 ~ 15:34/男子予選
16:00 ~ 16:18/女子決勝
16:40 ~ 17:11/男子決勝

放映予定

JMSCA YouTube 公式チャンネル(ライブ配信)
第2回スピードユース日本選手権亀岡大会/決勝
第4回スピードジャパンカップ/予選・決勝
ABEMA(ライブ配信)
第4回スピードジャパンカップ/決勝(15:50 ~)
スカイA
3月20日(日)18:00 ~ 19:00/第4回スピードジャパンカップ決勝

「第4回スピードジャパンカップ」大会特設サイト
「第4回スピードジャパンカップ」大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)
「第2回スピードユース日本選手権亀岡大会」大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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