表彰台で記念撮影に応じる(左から)平野夏海、森秋彩、関川愛音、プレゼンターの野口啓代

女子優勝は森秋彩【THE BOULDER BATTLE 2021】

 「牛乳石鹸 presents THE BOULDER BATTLE 2021」(以下、ボルダーバトル)が6日、クライミングジム「Fish and Bird」(東京都江東区)で行われ、昨年準優勝の森秋彩が女子の部を制した。

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 1試合1課題によるボルダリングのトーナメント戦、ボルダーバトル。女子の部には森秋彩、中村真緒、小池はな、平野夏海、阿部桃子、関川愛音、谷井菜月、田嶋あいかのファン投票で選ばれた8人が出場した。YouTubeのライブ配信で解説を務めた前回女王・野口啓代が見守る中、互いの登りを見ながらトライするセッション方式で大会は進行した。

女子出場選手たち

 1回戦第1試合は今季ジャパンカップ2冠の森と今年社会人となった“OLクライマー”田嶋の組み合わせ。登る課題と競技順をくじ引きで決め、先攻となった田嶋が先にトライするもムーブに迷い中盤で落下。すると壁を背にしてスタートを切った森がそのまま一撃して勝ち抜けした。敗れた田嶋は敗者復活戦へ回った。

その場で攻略法を相談できるのもセッション方式ならでは

 第2試合は今年大学へと進学した平野と阿部の同学年対決。スタートからのコーディネーションムーブに両者苦戦するも、制限時間6分が経過しようとする残り数秒でトライを開始した阿部が初めて2手目に到達し、最後まで登り切ることに成功した。中村と谷井による第3試合は最終トライでゴールタッチした中村が逆転で勝利、小池と関川によるユース日本代表対決は延長戦を一撃で制した関川が勝ち上がった。

 森、阿部による準決勝第1試合は、2トライ目まで同じ高度での落下となる一進一退の攻防。3トライ目でも完登した森の後を追うようにして阿部がTOPホールドを手中に収め、勝負は延長戦に持ち越された。先に行われた準決勝第2試合では、ダイナミックなムーブを繰り出す関川が完登目前まで迫り、到達高度で中村を上回り決勝に進出する。その第2試合で使用した課題で行われた第1試合延長戦は、関川、中村ともに完登できなかった強傾斜の難関を森が2トライ目に攻略し、2年連続でのファイナル行きを決めた。

 森と関川による決勝。1手目のカチをマッチして持ち替えるなどし野口らを驚かせた森が到達高度で先行する。中々カチを掴めなかった関川だったが5トライ目に捉えて前進。しかしその先に進めずにいると、順番を譲っていた森が3トライ目にゴールタッチ。疲労の影響からか最後のホールドにはたどり着けなかったものの、森がそのまま逃げ切って大会初優勝を遂げた。14歳の関川は最年少出場者にして準優勝。3位には敗者復活戦から勝ち上がった平野が入った。

決勝課題を登る森。抜群の保持力を発揮し、優勝賞金50万円を手にした

シニアに混じって準優勝した14歳の関川愛音

「THE BOULDER BATTLE 2021」公式サイト

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編集部

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