4位の楢崎智亜「残念」も「選手の登りで喜んでもらえたら」【東京五輪 男子決勝】

 5日、東京五輪のスポーツクライミング男子複合決勝が青海アーバンスポーツパーク(東京都江東区)で行われ、スペインのアルベルト・ヒネス・ロペスが金メダルを獲得。日本の楢崎智亜は4位に終わり、メダル獲得はならなかった。

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 楢崎は競技後のインタビューで感想を求められると、「反省点がたくさんある大会になってしまい残念。どの選手も本当に強かったですし、いい勉強になりました」と、まずは冷静に大舞台での決戦を振り返った。

 第1種目スピード、第2種目ボルダリングで先行したかったが、思うように進まなかった。「今回の(決勝進出の)面子を見ると、(リードで強い選手が半数を占めていたため)スピードとボルダリングで1位、1位を取る予定だった。そこがうまくいかなかったのが一番よくなかったですね。(ボルダリングについては)かなり難しく、1課題目を全員登ったので、そこで勝負がつかずに2課題目のゴール取りでハマってしまいできなかったのが痛かった」。スピード1位決定戦でのスタート後のスリップや、得意のダイナミック系だったボルダリング第2課題でのミスが響いた。

 予選から中1日おいての状態については「体自体はそんなに悪くはなかったんですけど、気持ちの面だったりが難しかったです。(五輪は)チャンスが4年に1回なので、そこの難しさは本当に感じましたね」。

 最後にスポーツクライミングの魅力をあらためて問われると「このコンバインド(複合)という種目は、速さだったり、上手さだったり、持久力だったり、本当に色々なものを競うので、それを積み上げてきた選手たちの登りでみんなに喜んでもらえたらなと思いますし、(これからも)壁に挑む姿勢だったりとか、そういったところも見せていきたいと思います」と語った。

 残念ながら目標としていた金メダルには届かなかった。だが、その登りは観る者の多くを楽しませ、魅了したはずだ。

CREDITS

編集部 / 写真 長田洋平/アフロスポーツ

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