表彰台に上がった(左から)安楽、シャールック、リチャード

安楽宙斗が開幕4連勝を逃すも2位【ボルダーW杯2025 第4戦プラハ大会】

 クライミングW杯のボルダー第4戦男子決勝が現地時間7日(日本時間8日)、チェコのプラハで行われ、開幕3連勝中だった安楽宙斗が2位で銀メダルを獲得した。

 6人が出場した日本男子は、今シーズン初出場となった佐野大輝がグループAで首位に立つなど4人が予選を通過。W杯初出場の杉本侑翼は35位、五輪2大会連続出場の楢崎智亜は41位で準決勝行きはならず。楢崎は53位だった2014年のインスブルック大会以来、自身2番目に低い順位で敗退を喫した。

決勝が行われた会場の様子

 準決勝では予選7位の安楽がただ1人の3完登を記録して単独首位に浮上。天笠颯太も3位で決勝に駒を進めた。決勝は8人全員が完登発進したあとの第2課題、スタートを切ったあとの“走る系”ムーブに多くの選手がアテンプトを費やしてしまう。その中で、メジディ・シャールック(フランス)は最短の3トライで走り切り10ポイントを獲得、さらに難関となったゴールへの動的ムーブを7トライ目に決め切った。安楽はゾーン到達までにとどまり、この課題はシャールックのみが完登を果たした。

第2課題の前半パートを登るシャールック

その後、唯一の第2課題完登を決めた

 1完登差をつけたシャールックは最後まで完登を続けて優勝。安楽の開幕4連勝を阻止する格好となった。安楽は第3、第4課題を完登して2位フィニッシュ。メダルは逃さなかったことで、W杯年間ランキングの首位を独走している。天笠は表彰台まで1完登が足りず4位。銀メダルを手にした第3戦からの連続表彰台こそならなかったが、好調を続けている。

2位でフィニッシュした安楽

<決勝リザルト>

1位:メジディ・シャールック(FRA)/99.1pt
2位:安楽 宙斗(JPN)/84.1pt
3位:サムエル・リチャード(FRA)/84.1pt
4位:天笠 颯太(JPN)/69.5pt
5位:パン・ユーフェイ(CHN)/69.2pt
6位︰ハネス・ハン・デュイセン(BEL)/69.0pt
7位:イ・ドヒョン(KOR)/59.9pt
8位:アンゼ・ペハルク(SLO)/44.2pt
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12位:佐野 大輝(JPN)※準決勝進出
17位:山口 賢人(JPN)※準決勝進出
35位:杉本 侑翼(JPN)
41位:楢崎 智亜(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、獲得ポイント
※ポイントはゾーン到達で10点、完登で25点。各課題のポイント獲得までにフォールした回数×0.1点が減点される

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編集部 / 写真 IFSC

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