男子表彰台=(左から)本間大晴、ジェシー・グルーパー、アレクサンダー・メゴス

本間大晴が3戦連続表彰台の2位【リードW杯2022第4戦 ブリアンソン大会】

 クライミングW杯リード第4戦の男女決勝が23日(日本時間24日)、フランス・ブリアンソンで行われ、日本の本間大晴が男子2位に入り3戦連続の表彰台に上がった。

 男子決勝には日本から本間、緒方良行が進出。本間は開幕から4戦連続でファイナリストに名を連ねた。先頭を登る緒方は35手目のクロスムーブに失敗するも34+とまずまずの成績。4番手のコリン・ダフィー(米国)が同じポイントで落下すると、5、6番手のヤニック・フローエ、アレクサンダー・メゴスのドイツ勢2人はそこを越えて35+を計測した。

 7番手の本間も同様に36手目の細かいホールドをとらえ切れず。しかし準決勝で上位だった本間はドイツ勢を上回り暫定首位に立った。そのまま最終競技者を迎え、本間の2位以上が確定。最後に登るジェシー・グルーパー(米国)は36手目もしっかり保持すると、この時点で両腕が曲がり体力の消耗が顕著となったが、そこからもう1手伸ばして高度37でフィニッシュした。25歳のグルーパーは国際大会初優勝。本間は3戦連続の表彰台に上がった。緒方は6位だった。

決勝で36手目を狙う本間

 一方の女子ではヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が開幕から無傷の4連勝を遂げた。完登こそならなかったものの、ただ1人トップホールドに手をかける42+の記録を残した。日本の谷井菜月は準決勝でガンブレットらを上回り首位で決勝に進んだが、37+で5位に終わり今季W杯初の表彰台はならなかった。それでも4戦連続でファイナルを戦うなど好調を続けている。決勝に進出したもう1人の日本勢、中川瑠は8位だった。

 これで今季のリードW杯は7戦中4戦が終了。次回コペル大会(スロベニア)は現地時間9月2、3日に行われる。

<決勝リザルト>

[男子]
1位:ジェシー・グルーパー(USA)/37
2位:本間 大晴(JPN)/35+
3位:アレクサンダー・メゴス(GER)/35+
4位:ヤニック・フローエ(GER)/35+
5位:コリン・ダフィー(USA)/34+
6位:緒方 良行(JPN)/34+
7位:フィリップ・シェンク(ITA)/27
8位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)/25
9位:ルカ・ポトカ(SLO)/18+
――――――
14位:樋口 純裕(JPN)※準決勝進出
23位:吉田 智音(JPN)※準決勝進出
24位:藤井 快(JPN)※準決勝進出
26位:百合草 碧皇(JPN)※準決勝進出

[女子]
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/42+
2位:ソ・チェヒョン(KOR)/41+
3位:ナタリア・グロスマン(USA)/41
4位:ブルック・ラバトゥ(USA)/41
5位:谷井 菜月(JPN)/37+
6位:ラウラ・ロゴラ(ITA)/37+
7位:ヴィータ・ルーカン(SLO)/18+
8位:中川 瑠(JPN)/18+
――――――
14位:伊藤 ふたば(JPN)※準決勝進出
20位:阿部 桃子(JPN)※準決勝進出
25位:大田 理裟(JPN)※準決勝進出
26位:小武 芽生(JPN)※準決勝進出
41位:柿崎 未羽(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド順位の高い選手が上位

CREDITS

編集部 / 写真 小澤信太

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