男子表彰台=(左から)本間大晴、アダム・オンドラ、ショーン・ベイリー

本間大晴が2位で2戦連続表彰台 オンドラが今季初戦V、ガンブレットは3連勝【リードW杯2022第3戦 シャモニー大会】

 クライミングW杯リード第3戦の男女決勝が10日(日本時間11日)、フランス・シャモニーで行われ、日本の本間大晴が男子2位で2戦連続となる表彰台に上がった。

 日本男子は準決勝で吉田智音が4位、本間大晴が6位タイで決勝に進出。いずれも開幕から3戦続けてファイナリストに名を連ねた。前回ヴィラール大会で初優勝した本間は決勝1番手で登場。落ち着いた様子で高度を上げ、中盤でしっかりとレストを挟むと、難なく終盤も突破。最後は勢いを付けて挑んだゴール取りに失敗したが、トップホールドに手をかける見事なパフォーマンスで後続にプレッシャーを与えた。

先頭にして完登に迫った本間。その後、同じ高度に達したのはオンドラのみだった

 2~7番手の選手たちは負荷の高まるポイントで力尽き、高度29+に達するのが限界。6番手の吉田は12手目で持ち手が滑ってしまい、本来の実力を発揮する前に競技を終えてしまった。残す競技者は2人となり、この時点で本間の表彰台が確定した。8番手はアダム・オンドラ。世界選手権で3度の優勝を誇るチェコの英雄は巧みにムーブを重ねていき完登に迫る。最後は本間と同じゴール取りで落下するも、準決勝で本間より上位だったためにオンドラが首位に浮上した。

 最後に登るショーン・ベイリー(米国)はフットホールドを定められず高度29+で終了。この結果、今シーズンのW杯に初出場したオンドラの優勝が決まった。本間は堂々の2位でフィニッシュ。3位にはベイリーが入り、吉田は9位だった。

 女子では東京五輪金メダリストのヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が開幕3連勝。予選2課題、準決勝1課題、そして決勝1課題のすべてを唯一登り切る圧巻の出来で、4人が完登した決勝をカウントバックで制した。日本勢は谷井菜月が3戦連続で決勝を戦い、最終ムーブまでたどり着いてゴール取りに失敗するも今シーズン最高タイの5位で終えている。

決勝で完登したガンブレット。今シーズンのリードW杯は無傷の3連勝となった

<決勝リザルト>

[男子]
1位:アダム・オンドラ(CZE)/39+
2位:本間 大晴(JPN)/39+
3位:ショーン・ベイリー(USA)/29+
4位:ルカ・ポトカ(SLO)/29+
5位:ヤニック・フローエ(GER)/29+
6位:サム・アベズー(FRA)/25+
7位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)/25+
8位:サッシャ・レーマン(SUI)/20+
9位:吉田 智音(JPN)/12
――――――
17位:樋口 純裕(JPN)※準決勝進出
19位:藤井 快(JPN)※準決勝進出
28位:百合草 碧皇(JPN)
33位:緒方 良行(JPN)

[女子]
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/TOP
2位:ラウラ・ロゴラ(ITA)/TOP
3位:ソ・チェヒョン(KOR)/TOP
4位:ジェシカ・ピルツ(AUT)/TOP
5位:谷井 菜月(JPN)/45+
6位:ナタリア・グロスマン(USA)/43+
7位:ブルック・ラバトゥ(USA)/43+
8位:ミア・クランプル(SLO)/37
――――――
11位:大田 理裟(JPN)※準決勝進出
18位:伊藤 ふたば(JPN)※準決勝進出
20位:柿崎 未羽(JPN)※準決勝進出
21位:小武 芽生(JPN)※準決勝進出
23位:中川 瑠(JPN)※準決勝進出
52位:阿部 桃子(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド順位の高い選手が上位

CREDITS

編集部 / 写真 小澤信太

※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。

back to top