10位に入った林かりん

林かりんが日本女子2人目の7秒台で10位 男女で世界記録更新も【スピードW杯2022第3戦 ソルトレイクシティ大会】

 クライミングW杯スピード第3戦が現地時間27日(日本時間28日)、米国・ソルトレイクシティで行われ、日本女子2人目の7秒台を計測した林かりんが自己最高10位に入った。

 2週連続でソルトレイクシティでの開催となったW杯。前週の第2戦で自身初の決勝トーナメントに進んでいた17歳の林は、この日の予選で7.70秒をマーク。野中生萌の女子日本記録7.55秒に迫る好タイムで8位につけ、上位16人による決勝トーナメントに2週続けて駒を進めた。

2戦連続で決勝トーナメントを戦った林(左)

 林は予選9位選手との初戦で出遅れてしまい敗れたものの、先週の16位から10位へと順位を上げ、上々の出来で米国2連戦を終えた。河上史佳は前週と同じ17位でまたも16強に届かず。男子では藤野柊斗が公式戦で自身初の5秒台(5.90秒)を残したが、18位で予選通過はならなかった。

 また、今大会の予選では男女とも世界新記録が誕生した。女子はアレクサンドラ・ミロスラフ(ポーランド)の6.53秒、男子はキロマル・カティビン(インドネシア)の5.10秒で、いずれも第1戦ソウル大会で自らが樹立していた世界記録を塗り替えた。

ミロスラフが女子世界新記録をマーク(写真:© Daniel Gajda/IFSC)

男子ではキロマルが世界新。いよいよ前人未到の4秒台が迫ってきた(写真:© Daniel Gajda/IFSC)

 女子優勝はそのミロスラフ。ビッグファイナルでも自己ベストに肉薄する6.54秒を記録し、W杯の連勝記録を5に伸ばした。キロマルはベスト4を懸けた一戦でスリップしてしまい優勝争いから脱落。同じインドネシア勢のベドリック・レオナルドが今季2勝目を挙げた。

林かりんコメント
「予選2本目でベストが出たのがとてもうれしかったです。また、予選を8位通過できて自分でもびっくりしました。決勝は予選より楽しむ!と思って挑んだのですが、やはり緊張してしまい満足いく登りができなくて悔しいです。今年中に表彰台にあがることと、日本記録を更新することを目標に、次のW杯に向けてトレーニングします。たくさんの応援ありがとうございました! これからも応援よろしくお願いします!」

<リザルト>

[女子]
1位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6.54秒
2位:エマ・ハント(USA)/fall
3位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/7.96秒
4位:ナタリア・カルッカ(POL)/fall
――――――
10位:林 かりん(JPN)/8.31秒 ※決勝T進出
17位:河上 史佳(JPN)/8.74秒

[男子]
1位:ベドリック・レオナルド(INA)/6.33秒
2位:トバイアス・プランガー(AUT)/fall
3位:ルドヴィコ・フォッサリ(ITA)/5.49秒
4位:マルチン・ジンスキ(POL)/5.56秒
――――――
18位:藤野 柊斗(JPN)/5.90秒
21位:池田 雄大(JPN)/6.12秒
32位:三田 歩夢(JPN)/6.50秒
33位:梶 晃悠(JPN)/6.54秒
40位:竹田 創(JPN)/8.78秒

※左から氏名、所属国、成績
※成績は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)の記録

CREDITS

編集部 / 写真 JMSCA

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