全5課題を完登して首位通過を決めた野中生萌

野中生萌が全完登で首位 ボルダリングジャパンカップ2021【女子予選】

 スポーツクライミングの第16回ボルダリングジャパンカップ(以下BJC)が30日午前、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場(東京都世田谷区)で幕を開け、女子予選は5課題全てを完登した東京五輪代表の野中生萌が首位通過を決めた。

 女子予選は、先頭に登場した野口啓代の一撃から始まる。続く伊藤ふたば、野中も1トライで沈めた。だが第2課題、スタートから勢いよく飛び出すコーディネーションムーブに野口、伊藤は苦戦し、ゾーン獲得もできずに勢いをそがれてしまう。ここで3番手の野中は、スタートから1手目、2手目と連続で取りに行くポイントを1手目で抑えたことが上手くハマり、そのままTOPホールドへ。前を登る2人を突き放すと、その後の強傾斜課題なども持ち前のパワーを駆使して登り切り、全5完登となった。

今大会でBJCは“2度目の最後”となる野口啓代は、第2課題以外は攻略して5位で予選を通過した。

 その後、難関の第2課題を攻略したのは谷井菜月と菊地咲希のみで、この2人が全体でも2位、3位に入った。4~7位には森秋彩、野口、伊藤、松藤藍夢と昨年大会のファイナリストが続いた。予選上位20名による準決勝は明日の午前9時30分からを予定している。

野中と同じ5完登をマークした谷井菜月が2位で準決勝へ。

前回女王の伊藤ふたばは4完登で6位だった。

<準決勝進出選手>

1位:野中 生萌(XFLAG)/5t5z 8 7
2位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)/5t5z 10 9
3位:菊地 咲希(日新火災)/4t5z 10 11
4位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)/4t4z 4 4
5位:野口 啓代(TEAM au)/4t4z 6 4
6位:伊藤 ふたば(TEAM au)/4t4z 6 5
7位:松藤 藍夢(神奈川県立新羽高等学校)/4t4z 8 7
8位:倉 菜々子(愛知県山岳連盟)/4t4z 10 7
9位:中村 真緒(青山学院大学)/4t4z 14 14
10位:小池 はな(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/3t4z 4 4
11位:張替 夢乃(東京都山岳連盟)/3t4z 4 6
11位:渡邉 沙亜里(鹿児島県山岳・スポーツクライミング連盟)/3t4z 4 6
13位:阿部 桃子(相模女子大学高等部)/3t4z 6 4
14位:野部 七海(埼玉県立熊谷工業高等学校)/3t4z 6 12
15位:中川 瑠(金蘭会高等学校)/3t4z 7 7
16位:田嶋 あいか(慶應義塾大学)/3t4z 10 11
17位:石井 未来(愛知県山岳連盟)/2t4z 2 5
18位:葛生 真白(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)/2t4z 2 6
18位:久米 乃ノ華(船橋市立船橋高等学校)/2t4z 2 6
20位:森 奈央(四日市市立三滝中学校)/2t4z 2 8

※左から氏名、所属先、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数
※予選上位20名が準決勝に進出

「第16回ボルダリングジャパンカップ」大会特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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