予選トップ通過となった16歳の松藤藍夢(あのん)。予選後には「信じられないくらいびっくりしている」と話した

16歳の新星・松藤藍夢が首位。野口啓代は4位発進 ボルダリングジャパンカップ2020【女子予選】

 8日午前、スポーツクライミングの2020年国内初戦となる第15回ボルダリングジャパンカップ(BJC)が駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場(東京都・世田谷区)にて開幕。女子予選では前評判を覆して16歳の松藤藍夢(あのん)が首位に立ち、東京五輪代表に内定している野口啓代は4位で準決勝進出を決めた。

 先頭で登場したのは、東京五輪での競技引退を表明しているため、これが最後のBJCとなる野口。「朝が早いわりに体は良く動いていた」と、第1、第2課題はゆうゆうと一撃を決めて快調な滑り出し。しかし第4課題。スタートからの出だしに苦戦すると、ゾーン獲得後の一手が止まらず。「スタートが狭くてボーナスを取るのにトライがかさんでしまった。上部も思ったより難しかった」と、結局この課題は登りきることができず。4完登5ゾーンの4位で初日を終えた。

現役最後となるBJCを戦う野口啓代。「準決勝・決勝はまた気合を入れていきたい」と、明日は自身の最多優勝記録を更新する12度目の戴冠をねらう。

 野口を上回り首位に立ったのは、野中生萌でも、伊藤ふたばでも、森秋彩でもなく、16歳の新星・松藤藍夢だった。「信じられないくらいびっくりしている」と話した、森と同じ2003年生まれの高校1年生は、第4課題以外をすべて1トライで落としてみせ、完登に要したアテンプトの差で1位通過。ボルダリングの女子上位30名に今大会の出場権が与えられる、昨年誕生したシリーズ戦「SPORT CLIMBING JAPAN TOUR(ジャパンツアー)」で年間1位に輝いており、「自信になった。苦手意識のあったベルトコンベア方式の練習にもなった」と、ジャパンツアーでの経験が今大会にも活かされている様子だった。

 野口、松藤も登ることができなかった第4課題は、その後完登者が現れず。最終的に2位には森、3位には伊藤が入り、前回優勝の野中は第4課題でゾーンを獲得できなかったことが響き12位となるも、上位20名が進むことのできる準決勝への切符を手中に収めている。準決勝は、明日9時30分からスタートする。

<準決勝進出選手>

1位:松藤 藍夢(神奈川県山岳連盟)/4t5z 4 6
2位:森 秋彩(茨城県山岳連盟)/4t5z 4 11
3位:伊藤 ふたば(TEAM au)/4t5z 4 13
4位:野口 啓代(TEAM au)/4t5z 5 9
4位:野部 七海(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/4t5z 5 9
6位:小武 芽生(エスエスケイフーズ)/4t5z 5 15
7位:菊地 咲希(日新火災)/4t5z 6 8
8位:谷井 菜月(橿原学院高等学校)/4t5z 6 22
9位:平野 夏海(国士舘高等学校)/4t5z 7 8
10位:倉 菜々子(ウィルスタッフ)/4t5z 10 11
11位:中川 瑠(金蘭会高等学校)/4t4z 4 4
12位:野中 生萌(XFLAG)/4t4z 5 5
12位:大河内 芹香(西九州大学)/4t4z 5 5
14位:大田 理裟(山口県山岳・スポーツクライミング連盟)/4t4z 9 7
15位:抜井 美緒(奈良県山岳連盟)/4t4z 15 11
16位:工藤 花(山形城北高等学校)/4t4z 15 14
17位:中村 真緒(青山学院大学)/3t5z 4 12
18位:小池 はな(川口市立幸並中学校)/3t5z 8 10
19位:菅原 亜弥(神奈川県立多摩高等学校)/3t4z 5 7
20位:高田 こころ(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)/3t4z 7 8
20位:青柳 未愛(東京都山岳連盟)/3t4z 7 8

※左から氏名、所属先、成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 田中伸弥

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