
男子表彰台に上がった(左から)ヒネス・ロペス、安楽、シェンク
安楽宙斗が唯一の完登で2勝目 日本男子開幕4連勝【リードW杯2025 第4戦シャモニー大会】
クライミングW杯のリード第4戦男女決勝が現地時間13日(日本時間14日)、フランスのシャモニーで行われ、男子で安楽宙斗が今季2勝目を飾った。
決勝の様子
男子決勝には安楽、小俣史温、吉田智音の日本男子3人が進出。安楽は予選、準決勝を2位で通過した。決勝は先頭の吉田が終盤で粘り、39+の成績を残すと、4番手のフィリップ・シェンク(イタリア)がトップホールドに手をかける43+に達して暫定首位に浮上する。
吉田智音は4位に入った
シェンクが首位のまま7番手・安楽の出番に。安楽は順調に登っていくと、高度32の地点で長めのレストを挟む。体力を回復させて最後のスパートをかけ、難なく完登を果たした。最後に登るアルベルト・ヒネス・ロペス(スペイン)はシェンクと同じ43+にとどまったことで、安楽の今季2勝目が決まった。これで日本男子が開幕4連勝。安楽が2勝、吉田が1勝、鈴木音生が1勝を挙げている。
終盤を登る安楽
女子決勝は上位3人が1手差で続く接戦をソ・チェヒョン(韓国)が制した。ソは完登に迫る高度44+をマークした。パリ五輪の銀メダリストで同大会以来の国際大会復帰となったブルック・ラバトゥ(米国)は4位、日本勢で唯一ファイナルを戦った谷井菜月はダイナミックな動きが決まらずに8位だった。
<決勝リザルト>
[男子]
1位:安楽 宙斗(JPN)/TOP
2位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)/43+
3位:フィリップ・シェンク(ITA)/43+
4位:吉田 智音(JPN)/39+
5位:コリン・ダフィー(USA)/38+
6位:ヨナス・ユテライ(SUI)/36
7位:ルカ・ポトカ(SLO)/31
8位:小俣 史温(JPN)/29+
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21位:鈴木 音生(JPN)※準決勝進出
34位:村下 善乙(JPN)
38位:樋口 純裕(JPN)
[女子]
1位:ソ・チェヒョン(KOR)/44+
2位:アニー・サンダース(USA)/43+
3位:エリン・マクニース(GBR)/42+
4位:ブルック・ラバトゥ(USA)/40+
5位:カミール・プージェ(FRA)/34+
6位:ゼリア・アベズー(FRA)/34
7位:ゲイラ・マシア・マルティン(ESP)/23+
8位:谷井 菜月(JPN)/13+
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10位:小武 芽生(JPN)※準決勝進出
14位:平野 夏海(JPN)※準決勝進出
21位:麦島 心花(JPN)※準決勝進出
37位:小田 菜摘(JPN)
50位:小林 舞(JPN)
※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド順位の高い選手が上位
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文 編集部 / 写真 © Jan Virt / IFSC
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