
男子表彰台に上がった(左から)キロマル、ラハジャティ、大政
大政涼が3位 今季2個目のメダル獲得【スピードW杯2025 第4戦クラクフ大会】
ポーランドのクラクフで初開催されたクライミングW杯は6日、スピード第4戦の男女決勝を行い、男子で大政涼が銅メダルを獲得した。
予選の様子
大政は予選で11位に入り、男女を通じて日本勢唯一の決勝トーナメント進出を果たすと、トーナメント初戦は相手のミスにも助けられて勝利する。パリ五輪5位だったアミル・マイムラトフ(カザフスタン)との対戦ではマイムラトフが序盤で落下したことで大政がベスト4に勝ち上がった。
準決勝で大政は後に優勝を飾ったラハジャティ・ナルサムサ(インドネシア)と4秒台の好レースを繰り広げるも敗戦。3位決定戦では見事に勝利して第2戦バリ大会での銀メダルに続く今シーズン2個目のメダルを手にした。その他の日本勢では男子で藤野柊斗が23位、女子で小屋松恋が21位、林かりんが27位だった。
大政が銅メダルを獲得した
女子決勝は世界選手権2023女王のデサク・マデ・リタ・クスマ・デウィ(インドネシア)が制した。地元ポーランド勢のナタリア・カルッカを破りビッグファイナルに駒を進めたデサクは、同じくポーランド勢でパリ五輪女王のアレクサンドラ・ミロスラフに勝利して最終レースにたどり着いたエマ・ハント(米国)と対戦。6秒27の好タイムでW杯初優勝を遂げた。
<リザルト>
[男子]
1位:ラハジャティ・ナルサムサ(INA)/4秒73(アジア新記録)
2位:キロマル・カティビン(INA)/FALL
3位:大政 涼(JPN)/5秒49
4位:ザック・ハマー(USA)/FALL
――――――
23位:藤野 柊斗(JPN)/5秒29
[女子]
1位:デサク・マデ・リタ・クスマ・デウィ(INA)/6秒27
2位:エマ・ハント(USA)/7秒56
3位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6秒36
4位:ナタリア・カルッカ(POL)/6秒64
――――――
21位:小屋松 恋(JPN)/7秒38
27位:林 かりん(JPN)/7秒67
※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)でのタイム
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文 編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC
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