メダルを獲得した(左から)サンダース、マクニース、野中

野中生萌が3位 2年ぶりのW杯表彰台【ボルダーW杯2025 第5戦ベルン大会】

 スイス・ベルンで現地時間14日(日本時間15日)、クライミングW杯ボルダー第5戦の女子決勝が行われ、野中生萌が3位に入りW杯では2年ぶりの表彰台に上がった。

会場には多くの観客が駆けつけた

 日本勢は森秋彩が体調不良で欠場するも、出場した5人全員が13日の予選を通過する。18歳の村越佳歩はW杯参戦2戦目で初めて準決勝に進出した。14日の準決勝は完登率が下がった中、予選のグループAで全5課題を完登していた野中がただ1人の2完登で単独首位に浮上。中村真緒、関川愛音、松藤藍夢も準決勝を突破し、ファイナリスト8人中4人を日本勢が占めた。

決勝の第3課題を一撃した野中

 決勝は全4課題を攻略したエリン・マクニース(英国)が99.5ポイントで優勝した。野中はマクニースだけが完登していた難関の第3課題を安定したムーブで一撃し、大歓声に応えるなどして3完登。2位のアニー・サンダースと0.1ポイント差の84.3ポイントで3位に入った。野中がW杯の表彰台に上がったのは3位だった2023年6月のインスブルック大会以来、2年ぶりとなった。中村真緒は5位、松藤藍夢は6位タイ、関川愛音は8位だった。ベルン大会は15日に男子準決勝と決勝を行う(決勝は日本時間16日)。

<リザルト>

1位:エリン・マクニース(GBR)/99.5pt
2位:アニー・サンダース(USA)/84.4pt
3位:野中 生萌(JPN)/84.3pt
4位:ゼリア・アベズー(FRA)/74.3pt
5位:中村 真緒(JPN)/69.7pt
6位:松藤 藍夢(JPN)/69.6pt
6位:オセアニア・マッケンジー(AUS)/69.6pt
8位:関川 愛音(JPN)/54.0pt
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23位:村越 佳歩(JPN)※準決勝進出

※左から順位、氏名、所属国、獲得ポイント
※ポイントはゾーン到達で10点、完登で25点。各課題のポイント獲得までにフォールした回数×0.1点が減点される

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編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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