メダルを獲得した(左から)シャールック、パン、安楽

安楽宙斗が今季5戦連続表彰台となる3位 3年連続年間Vも確定【ボルダーW杯2025 第5戦ベルン大会】

 クライミングW杯のボルダー第5戦男子決勝が現地時間15日(日本時間16日)、スイス・ベルンで行われ、安楽宙斗が今シーズン5戦連続表彰台となる3位でフィニッシュ。3年連続となる年間1位も確定させた。

決勝が行われた会場の様子

 現地時間13日の予選では、出場した88人の中で安楽がただ一人全5課題を完登。天笠颯太、楢崎智亜、杉本侑翼も準決勝に進出した。セミファイナルは安楽が2完登で2位に入り、日本勢で唯一決勝に駒を進めた。

決勝で完登発進したシャールック

安楽も完登で続く

 決勝はメジディ・シャールック(フランス)と安楽の2人がアテンプト数を要しながらも2連続完登。第2課題で体を一度反転させるコーディネーションムーブは観客を大いに沸かせた。

決勝第2課題。体を反転させるコーディネーションムーブが観客を沸かせた

 その後、第3課題でシャールックが三度目の完登を果たした一方、安楽は攻略し切れず。中国のパン・ユーフェイが2完登目をマークして追い上げる。

安楽は3課題目で連続完登がストップした

第3課題の完登で優勝争いに食い込んだパン

 最終課題、完登で優勝が決まるシャールックはゴールに迫るもポジショニングが定まらず、決め切ることができない。すると直後に登ったパンが2アテンプトで完登。逆転でのW杯初優勝が決まった。安楽も意地の完登で3完登に達し、シャールックに次ぐ3位に入った。また、今大会の結果で安楽は2025シーズンのボルダーW杯年間ランキングを3年連続1位で終えることが確実となった。

パンがW杯初優勝を飾った

<決勝リザルト>

1位:パン・ユーフェイ(CHN)/84.2pt
2位:メジディ・シャールック(FRA)/84.1pt
3位:安楽 宙斗(JPN)/83.7pt
4位:イ・ドヒョン(KOR)/54.5pt
5位︰ハネス・ハン・デュイセン(BEL)/54.4pt
6位︰ポール・ジョンフ(FRA)/29.4pt
7位:コリン・ダフィー(USA)/19.8pt
8位:ダヤン・アクター(GBR)/19.4pt
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9位:天笠 颯太(JPN)※準決勝進出
12位:楢崎 智亜(JPN)※準決勝進出
20位:杉本 侑翼(JPN)※準決勝進出
29位:佐野 大輝(JPN)
29位:山口 賢人(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、獲得ポイント
※ポイントはゾーン到達で10点、完登で25点。各課題のポイント獲得までにフォールした回数×0.1点が減点される

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編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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