フラワーセレモニーでの上位3人。左からイ、安楽、小俣

安楽が最終戦で今季リード初V 同世代の小俣と表彰台に並び立つ【リードW杯2024 最終第6戦ソウル大会】

 クライミングW杯リード最終第6戦(韓国・ソウル)の男子決勝が6日に行われ、パリ五輪銀メダリストの安楽宙斗が優勝を飾った。2位はイ・ドヒョン(韓国)、3位は安楽と同世代の小俣史温だった。

 日本男子は5日の予選から好調で、11人全員が26人による準決勝に進出。小俣がトップ通過、安楽は3位通過だった。6日午前から始まった準決勝では安楽が首位に浮上。さらに本間大晴が2位、小俣が3位、今泉結太が5位、緒方良行が7位で決勝へ。ファイナリスト8人のうち5人が日本勢となった。

 直前に終了した女子決勝と同じく、男子決勝は壁の形状的に下部から傾斜が強いルートが取られた。5番手のイは地元の声援を背に初めて終盤に進入。45+までスコアを伸ばした。後続の小俣でさえイに10手届かない高度35止まりだった中、最後に登る安楽は勢いよく登っていき、難なく終盤へ。最後はイと同じく46手目の左手がかかり切らずに落下し、首をかしげるも、準決勝順位へのカウントバックで自身の優勝を知ると両手を挙げて喜んだ。

 最終戦にして今シーズンのリード初優勝を果たした安楽は、年間ランキングを3位でフィニッシュ。小俣が同ランキング2位で昨年の4位から順位を上げた。年間1位はパリ五輪金メダリストのトビー・ロバーツ(英国)で決まった。

<決勝リザルト>

1位:安楽 宙斗(JPN)/45+
2位:イ・ドヒョン(KOR)/45+
3位:小俣 史温(JPN)/35
4位:ポール・ジョンフ(FRA)/34+
5位:サム・アベズー(FRA)/34+
6位:緒方 良行(JPN)/32+
7位:今泉 結太(JPN)/26+
8位:本間 大晴(JPN)/23
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9位:百合草 碧皇(JPN)※準決勝進出
10位:吉田 智音(JPN)※準決勝進出
11位:村下 善乙(JPN)※準決勝進出
12位:田中 修太(JPN)※準決勝進出
18位:石津 元崇(JPN)※準決勝進出
21位:樋口 純裕(JPN)※準決勝進出

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド順位の高い選手が上位

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編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima/IFSC

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