男子表彰台=(左から)ワン、ラハジャティ、キロマル

ラハジャティが自国開催でW杯初優勝 安川が日本新で7位入賞【スピードW杯2023 第2戦ジャカルタ大会】

 クライミングW杯のスピード第2戦が6、7日、インドネシアのジャカルタで行われ、男子は同国のラハジャティ・ナルサムサが初優勝、女子はポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフが開幕2連勝を果たした。日本勢は安川潤が5秒22の日本新記録をマークするなどして7位に入賞した。

 6日の予選、安川は5秒22を記録して大政涼が持っていた5秒31の日本記録を更新すると、タイム順で8位に入り日本勢で唯一、上位16人による決勝トーナメントに進出した。7日の決勝トーナメントの初戦では5秒35で相手の5秒41を上回り、21年5月ソルトレイクシティ大会以来のベスト8入りを決める。続くレースでは前世界記録保持者のキロマル・カティビン(インドネシア)と対峙して再び5秒22を計測するも、キロマルの5秒07には及ばずベスト4には届かなかった。

 男子の優勝決定戦にはW杯出場3戦目で22歳のラハジャティと同2戦目で17歳のワン・シンシャン(中国)が進出。デッドヒートを制したのは自国の声援を受けて5秒11をたたき出したラハジャティ。ワンとの差はわずか0秒03だった。先週の開幕戦で史上初の4秒台を計測したインドネシアのベドリック・レオナルドは予選を首位通過したものの準々決勝で敗れて5位に終わった。

 一方の女子は開幕戦で優勝したミロスラフとインドネシアのデサク・マデ・リタ・クスマ・デウィがビッグファイナルに駒を進めた。こちらも男子同様にほぼ互角のレース展開となった中、先にゴールパッドをタッチしたのは6秒43のミロスラフ。デサクは敗れたものの6秒52で女子のアジア新記録を樹立した。

女子表彰台=(左から)デサク、ミロスラフ、カルッカ

 今シーズン2戦目にして安川が上位入賞を果たしたW杯。次戦は今月20、21日(現地時間)に米国・ソルトレイクシティで行われる。

<リザルト>

[男子]
1位:ラハジャティ・ナルサムサ(INA)/5秒11
2位:ワン・シンシャン(CHN)/5秒14
3位:キロマル・カティビン(INA)/6秒34
4位:ウー・ペン(CHN)/FALL
――――――
7位:安川 潤(JPN)/5秒22 ※決勝T進出
43位:大政 涼(JPN)/5秒82
53位:藤野 柊斗(JPN)/6秒01
56位:池田 雄大(JPN)/6秒18
64位:田渕 幹規(JPN)/6秒73

[女子]
1位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6秒43
2位:デサク・マデ・リタ・クスマ・デウィ(INA)/6秒52
3位:アレクサンドラ・カルッカ(POL)/6秒64
4位:デン・ルイウン(CHN)6秒65
――――――
29位:河上 史佳(JPN)/8秒21
30位:竹内 亜衣(JPN)/8秒29
33位:金谷 春佳(JPN)/8秒44
37位:林 奈津美(JPN)/9秒16
39位:林 かりん(JPN)/9秒42

※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)でのタイム
※安川潤の記録は決勝トーナメントでのタイム

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編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC

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