男子優勝候補筆頭の楢崎智亜。5.90秒の日本記録を持つ

第3回スピードジャパンカップが今週末に開催

 スポーツクライミングの第3回スピードジャパンカップ(以下SJC)が、3月6日(土)に京都府亀岡市の「サンガスタジアム by KYOCERA グラビティリサーチ」で無観客開催される。

 スピード種目の国内普及・実力向上を図るため、2019年に新設されたSJC。W杯の日本代表選考を兼ねる大会は今回で第3回を迎えるが、過去2大会とは出場選手の顔ぶれが異なる。東京五輪に出場する男女4名が決定し、2024年のパリ五輪ではスピードが3種目複合から独立し単種目に変更されることで、もともとボルダリングまたはリードを本職としていた選手の多くが出場を見送っている。昨年大会男女優勝者の土肥圭太、伊藤ふたばも欠場する。

 その一方で、中央競技団体であるJMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)は、2年前から岩手、鳥取、愛媛の3県と連携してスピード種目の選手発掘・育成事業を進めてきた。今大会には、同事業に参加し定期的な練習会などで実力を高めている若手選手が複数出場予定だ。

 ホープの活躍にも期待したいが、事前の優勝予想では東京五輪代表選手たちが有力だろう。男子は5.90秒の日本記録保持者である楢崎智亜が優勝候補筆頭で、さらなる記録更新や、ジュニア日本記録(6.06秒)保持者の大政涼、昨年大会3位・竹田創らとの激しいデッドヒートに注目したい。

 女子では野中生萌、野口啓代の五輪代表2人が出場する。中でも野中は、トレーニングでは伊藤ふたばの持つ女子日本記録(8.32秒)を上回るタイムを計測している。公式戦の舞台でも、最速タイムをたたき出せるか。

 会場は、Jリーグの京都サンガF.C.が本拠地とする「サンガスタジアム by KYOCERA」内にあるクライミングジム「グラビティリサーチ」。過去2大会が行われた「モリパークアウトドアヴィレッジ」とは違い、屋内での実施となる。同日午前には第1回スピードユース日本選手権も開催される予定だ。

第3回スピードジャパンカップ

会場

サンガスタジアム by KYOCERA グラビティリサーチ(京都府亀岡市)
※無観客開催

スケジュール

3月6日(土)
14:25 ~ 14:39/女子予選
15:25 ~ 15:47/男子予選
16:10 ~ 16:30/女子決勝
17:00 ~ 17:33/男子決勝

※進行具合によってスケジュールは変更される場合があります。予めご了承ください。

放映予定

JMSCA YouTube 公式チャンネル ※ライブ
3月06日(土)予選・決勝
スカイA
3月21日(日)19:00 ~ 20:00 男女決勝

「第3回スピードジャパンカップ」大会特設サイト
「第3回スピードジャパンカップ」公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)
「第1回スピードユース日本選手権」公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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