2位で準決勝に駒を進めた是永敬一郎。

是永敬一郎が復活ののろし。日本勢9名が準決勝へ/リードW杯2019第6戦 印西大会【男子予選】

 26日午後、リードW杯2019第6戦印西大会(松山下公園総合体育館)は女子に続いて男子予選を行い、セミファイナリスト26名が決定。日本勢では是永敬一郎の2位が最高で、9名が準決勝に進出した。

 2017シーズン年間3位に輝きながら、翌18年は怪我でシーズンの大半を棒に振るった是永が会心の登りを披露した。第1ルートは、なかなか終盤のムーブを決めきれない選手が多く、およそ半分の選手が登り終えた時点でフェディル・サモイロフ(ウクライナ)のみが完登した状況だった。「久しぶりのW杯だったので緊張した」という是永だったが、安定したムーブを重ねて2人目の完登者となることに成功。2本目も完登直前まで迫った。

 2シーズンぶりのリードW杯出場となり、「ここでダメだったら辞めようと思っていた」という是永だが、「手応えはかなりあるので、明日期待してください」と頼もしいコメントを残した。復活ののろしを上げた日本リード界のエースが、2年ぶりのW杯優勝を狙う。

 その他の日本勢では、第2ルートを完登した波田悠貴、藤井快が3位、5位に入り、現在年間2位の原田海も8位で順当に予選を突破。清水裕登、田中修太、杉本怜、本間大晴、楢崎明智もこれに続いた。楢崎智亜はコンディション不良のため欠場となった。

 準決勝は明日10時から、女子と同時にスタートする。

予選首位となったのは、唯一の両ルート完登者となったウクライナのフェディル・サモイロフ。

現在年間ランキング2位の原田海も順当に予選を通過した。

<男子予選>

1位:フェディル・サモイロフ(UKR)/TOP/TOP
2位:是永 敬一郎/TOP/38+
3位:ステファノ・ギソルフィ(ITA)/38+/TOP
3位:波田 悠貴/38+/TOP
5位:藤井 快/34+/TOP
5位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)/34+/TOP
7位:清水 裕登/38+/38+
8位:原田 海/35+/38+
9位:ショーン・ベイリー(USA)/35+/31+
10位:ジェームス・ロペ(GBR)/32+/35+
11位:ルドルフ・ルアーナ(USA)/31+/34+
12位:ショーン・マッコール(CAN)/38+/2+
13位:キム・ハヌル(KOR)/34+/18+
14位:ロイク・ティンメルマンス(BEL)/30+/33+
15位:田中 修太/13+/38+
16位:セバスチャン・ハレンケ(GER)/30+/31+
17位:ヤコブ・コーンクニー(CZE)/29+/32+
18位:杉本 怜/30/31+
19位:ナサニエル・コールマン(USA)/30+/25+
20位:本間 大晴/13+/35+
21位:マルチェッロ・ボンバルディ(ITA)/31+/17+
21位:ジェシー・グルーパー(USA)/31+/17+
21位:楢崎 明智/31+/17+
24位:マティアス・ポッシュ(AUT)/34+/3+
25位:シモン・ロレンツィ(BEL)/30/25+
26位:ニコライ・イアリロヴィッツ(RUS)/30+/18+
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27位:石松 大晟/29/25+
41位:西田 秀聖/13+/18

※予選上位26名が準決勝進出
※左から氏名、所属国、第1ルート成績、第2ルート成績

リードW杯2019 印西大会特設サイト

リザルト詳細は国際スポーツクライミング連盟/大会ページから

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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