FEATURE 140

【TEAM au インタビュー】

野口啓代 クライミング普及の手助けを


昨夏の国際大会を終え、スポーツクライミング界が新たなシーンへと突入した2022年、W杯シーズン開幕前の3月にTEAM auの各メンバーにインタビューを実施。競技を引退した野口啓代にはセカンドキャリアの現在、結婚などについて聞いた。

※本記事では、CLIMBERS編集部が取材協力した「au × CLIMBING」公式サイトに掲載されるTEAM au各メンバーへのインタビュー<野口啓代編>前半パートを公開します。
 
 

野口が語るTEAM auメンバーの魅力

 
まずは競技を離れた今の日々について教えてください。

「引退する前と後でガラッと変わりましたね。20年近くずっと大会に出続けて、次の大会に向けて準備をするというサイクルで生活していたので不思議な感じがします。引退した当初、何もお仕事がない日は何をしていいのかわからなかったです(笑)」

今年2月のボルダリングジャパンカップ(以下BJC)、リードジャパンカップには解説者として参加されました。

「とても楽しかったです。今まで周りの選手やトレーナー、コーチと話していたことを、そのまま解説でも話すといった感じで。私はゲスト解説だったので、初心者の方向けのルール説明などはお任せして、長く競技に出ていた私だからこそ知るコアな内容をしゃべることができればと意識していました」

 

2月に三重県四日市市で行われた第17回ボルダリングジャパンカップでは解説を務めた(写真:窪田亮)

以前から、競技引退後はTEAM auのメンバーの魅力も伝えていきたいと口にされていました。4選手それぞれの魅力や特徴を、彼らをあまり知らない方に向けて紹介していただけますか? まずは楢崎智亜選手(25歳)からお願いします。

「彼は世間的にはコーディネーションが得意とか、空中感覚がいいという説明をされがちなんですが、毎年苦手なところを潰していて、常に研究熱心な一面があります。強くなることに貪欲な選手だと思います。今シーズンは念願だったBJCでの優勝を果たしました。世界選手権で2回頂点に立ち、なおかつ国内でもしっかり結果を残す。年齢的にも経験値的にもベテランの域に入ってきて、より厚みのある選手になっていると感じています」

続いて智亜選手の弟で、22歳の楢崎明智選手について教えてください。

「彼は身長が高く、手足も長くて日本人離れした体格を持っています。なので、日本人選手の中でも世界で戦いやすいことが一番の武器ではないでしょうか。同じ競技をやっている兄弟がいることで比較されがちであったり、『追いつこう』という気持ちで自分を見失いがちになったりする選手もいると思うんですが、きちんと自分のことを理解して、前を向いて頑張っている印象があります」

昨年の世界選手権でボルダリングを制した藤井快選手(29歳)は?

「ボルダリング、リードともに常にトレーニングし続けていて、両種目とも強いオールラウンダー。いつ大会があっても成績の波が少ない、安定した選手だと思います。性格的にはとてもストイックで、練習を見ても1つ1つのトライに対して非常に考えながら取り組んでいます。彼にはパワーだけではない魅力もあって、ユース世代のお手本になるような選手だと思います」

最後に、今年4月に20歳を迎える伊藤ふたば選手について教えてください。

「もともとはボルダリングがすごく得意な選手なんですが、今シーズンはリードに力を入れている印象です。2年後の大きな国際大会に向けて、両種目ともバランス良く頑張っています。また女子選手の中でも抜群に体が柔らかく、他の人が登れないような課題でも彼女だけが登れるといった力も備わっていますね。彼女のことは本当に小さい頃から知っているので、常に気になる存在です。ボルダリングのW杯では最高順位が4位なので、今シーズンこそは表彰台に乗ってほしいですね」

 

TEAM au各メンバーの紹介はよどみなく続いた

2016年のTEAM au発足以降、メンバーに名を連ねる野口さんは、今後もその一員として活動していくそうですね。

「競技を引退したにもかかわらず、今シーズンも……

 

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セカンドキャリアの近況やプライベートについて聞いたインタビューの続きは「au × CLIMBING」で!

CREDITS

インタビュー・文 編集部 / 写真 永峰拓也 / 撮影協力 B-PUMP荻窪店

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