表彰台に上がった(左から)小俣史温、鈴木音生、安楽宙斗

鈴木音生が悲願のV 国内リードを初めて制する【リードジャパンカップ2026】

 スポーツクライミングのリードで競うリードジャパンカップ(DMG MORIアリーナ/三重県伊賀市)男子決勝が8日午後に行われ、21歳の鈴木音生が初優勝を果たした。

右が男子決勝ルート

 決勝には、安楽宙斗、鈴木、小俣史温、濱田琉誠、百合草碧皇、藏敷慎人、村下善乙、西尾洸音の準決勝8位までの選手が臨んだ。決勝ルートは全39手で、左斜め上へと長く進むラインが設定された。大きなムーブが連続する構成で、随所にフィジカル要素が求められる内容となり、中盤で力尽きる選手が続出する消耗戦となった。

 最高到達点が高度28にとどまる状況で、残すは準決勝上位3人。まず準決勝3位通過の小俣が登場すると、安定したクライミングで着実に高度を伸ばし、初めて高度30に到達。その勢いのまま34+まで進み、暫定首位に立った。

小俣史温

 続いて登ったのは予選1位・準決勝2位通過の鈴木。序盤からリズムよく高度を重ね、ボルダー要素の強いパートを突破。細かな保持を要するカチパートにも果敢に挑み、小俣が落下した核心へ迫った。しかし、同じホールドを保持できず、こちらも34+で競技を終えた。

鈴木音生

 優勝の行方は、最後に登る安楽に委ねられた。中盤のキャンパシングをこなし、レストを挟んで体力を回復させたように見えたが、直後に限界を迎えて落下。高度は33にとどまった。

安楽宙斗

 この結果、安楽は3位となり、大会2連覇を逃した。鈴木と小俣が34+で並び、準決勝順位で上回った鈴木が優勝。昨年のW杯インスブルック大会で優勝するも、出場したリードジャパンカップでは2位が2大会連続で続いていた中で、うれしい国内初優勝を飾った。

<決勝リザルト>

1位:鈴木 音生(静岡県⼭岳・スポーツクライミング連盟)/34+
2位:小俣 史温(日本体育大学)/34+
3位:安楽 宙斗(JSOL)/33
4位:村下 善乙(法政大学)/28
5位:百合草 碧皇(日新火災)/26+
6位:西尾 洸音(兵庫県山岳連盟)/22+
7位:藏敷 慎人(兵庫県山岳連盟)/22
8位:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)/5

※左から決勝順位、氏名、所属先、成績(高度)
※同高度の場合は準決勝順位の高い選手が上位

「リードジャパンカップ2026」大会特設サイト
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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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