大政涼「誰もが認めるようなスピードクライマーになりたい」【スピードジャパンカップ2026|決勝後の選手コメント】

 15日に行われたスピードジャパンカップ(SJC)は男女とも日本記録保持者が頂点に立つ結果となり、大政涼が4年ぶり2度目の男子優勝、林かりんが2年連続3度目の女子優勝を果たした。3位以内の選手と日本代表選考基準のタイムをクリアした選手は日本代表権を獲得した。以下、男女メダリストの主なコメント一覧。

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大政涼(男子優勝)
「SJCはいつも代表選考会を兼ねた大会だが世界ランキング10位以内に入れたことで今年は日本代表権を獲得した状態で挑んだ。気持ち的に楽だったがタイムをしっかり出したい気持ちがあり、優勝という目標はクリアできたものの日本記録更新はできず悔しさもある。 登っている時は速い感覚があり、4秒8が出たと思った。

(終盤に4秒台を続ける安定感があったが?)この冬は安定感を重視したトレーニングをしていて、決勝戦で何か成長を感じられたなという部分はあった。W杯(今年からワールドクライミングシリーズ)の優勝が今シーズン一番の目標。去年のW杯年間3位はでき過ぎた結果だと捉えている。今年は圧倒的なタイムで誰もが認めるようなスピードクライマーになりたい。ホールドの8番から10番に移る部分がトップ選手に比べると遅いので、そこの膝の上げ方だったり角度だったり、細かい部分を修正していきたい」
 
 

田渕幹規(男子2位)
「うれしさと悔しさで五分五分の気持ち。久々にSJCの表彰台に上がれたのはうれしいけど、隣で4秒台を出されてしまったのは悔しい。自己ベストは大会だと5秒16、練習だと4秒98くらい。去年の前半はケガですべての大会に出られなかった。ケガをしない体づくりがいま1番の課題。国際大会では予選から全力を出さないといけなくて、120%の力でミスしない登りをすることも大きな課題かなと思っている。

今シーズンから大学生となり環境が変わる。去年までなかなか参加できなかった国際大会に全戦出られるので、まずは場慣れをしてその中でベストを尽くしたい。決勝に1度でも行けたら。感覚をつかんで来年の五輪予選に向けてしっかり準備していきたい」
 
 

藤野柊斗(男子3位)
「連覇を狙っていた中で悔しい結果になった。(スタート後に落下した)セミファイナルでは相手が田渕くんで4秒台を出さないと勝てないという意識があり、攻め過ぎた部分がミスに繋がってしまった。(1つ前のレースで5秒0が出たが?)7、8割ぐらいのパワーで自分のぺースで行けたので、フルパワーだと4秒台が出る感じがあった。

スモールファイナルは3位を取るという目標に切り替えて臨めた。タイムを狙わずに順位を狙っていった。今シーズンは秋のアジア競技大会に代表内定していてそこで活躍することと、日本記録更新が目標」
 
 
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林かりん(女子優勝)
「優勝できて本当にホッとしている。『絶対に2連覇するぞ』と思いながら練習していた。有言実行できたのはすごくうれしい。決勝1本目は緊張でガチガチになっていた。『もうやるしかないわ』みたいに吹っ切れてからは気持ちが少し楽になった。

今シーズンはワールドクライミングシリーズのどこか1戦でも表彰台に乗ることが目標。(タイムを縮めるのに足りない部分は?)フィジカル的には冬場にいろいろやってきた。あとは体力面だったりリカバリーだったり。登り込みが足りないとあらためて感じた。鳥取に帰ったら暖かい日が続く。登り込みをたくさんしたい」
 
 

金谷春佳(女子2位)
「予選から7秒台を出したい思いだったが8秒台しか出ず。最後には目標の7秒台を出せてよかった。プラクティスなどでは力んでしまったので、決勝はリラックスして登ることを心掛けた。1本1本、自分の登りに集中して、登るだけと思って臨んだ。もともと持ちタイムとしては表彰台に上がれない感じだったので上がれてとてもうれしい。

自己ベストは今回のビッグファイナルで出した7.96秒。練習などの非公式では8.4秒くらいしか出ていない。大会で自己ベストを出せた要因はメンタル面かなと思う。大会という特別な状況でアドレナリンが出た影響があったと思う。日本代表派遣標準タイムは7.89秒。順位は2位で代表に内定したが、タイムとしては切れていない。まずはそのタイムを切ることを目標に頑張りたい」
 
 

小屋松恋(女子3位)
「すごくフォーカスしていた大会ではないけど、シーズン一発目の大会でまずはしっかりタイムを出すことができてうれしい。結果は3位だが挑戦しているムーブや動きなど練習の成果が出てきているのを感じている。これからのシーズンが楽しみ。

今年度はアジア競技大会でのメダル獲得と、タイム的には6.9秒ぐらいまではビジョンが見えている状態なので頑張っていきたい。このオフシーズンに体力強化や筋力強化をしてきた。4月に照準を合わせていてそれが完成するのもあるし、いま少しずつ試しているムーブがパート練習だとハマってきている。それを繋げた時に6秒台はすぐに出る自信がある」
 
 
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CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 窪田亮

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