JSOL本社を訪れた安楽宙斗

安楽宙斗がシーズン報告「クライミングの理解を深めたい」 印象的だったムーブ解説も

 プロクライマーの安楽宙斗が26日、所属企業のJSOL本社(東京都)を訪れてシーズン報告を行った。

 安楽は2025年シーズンにW杯のリードで3勝、ボルダーで3勝を挙げ、世界選手権ではボルダーで頂点に立つ活躍を見せた。集まったJSOLの社員に向けて、永井健志社長が安楽の戦績を伝えると大きな拍手が送られた。

 さらに同社から、今月14日に19歳の誕生日を迎えた安楽へお祝いの品やバースデーケーキも贈られた。ケーキには世界選手権で優勝した際の印象的なシーンが装飾された。安楽は2006年生まれで、JSOLも同年に設立。永井社長は「同い年の安楽選手を応援することができて、我われにとってラッキーな縁」と話し、安楽も笑顔を見せた。

JSOLから贈られたバースデーケーキ

 安楽は今春の高校卒業後にプロになってからの変化を問われると「練習時間が長く取れること。高校生の時に比べたら練習メニューの量もかなり増えて、とても成長しやすい環境になったのかなと思います」と同社の支援に感謝した。

 来シーズンに向けては「今年は世界選手権も含めるとリードは7戦中3勝、ボルダーは7戦中4勝。今からしっかり準備して、来シーズンは両方とも4勝したい。考えが及ばなかったクライミングのもっともっと深いところにも理解を深めていけたら」と意気込みを口にした。

▼印象的だった2つのムーブを解説
 報告会では2025年シーズンで印象的だった2つのムーブを、安楽自身が映像を用いながら紹介した。

●ボルダーW杯第5戦ベルン大会 決勝第2課題(3位)
※6アテンプトで完登

「(コーディネーション部分を)右→左→右と行っているじゃないですか。これって何も考えずに行くと取った時に体が落ちてしまいうまく体が回らないので、1個目と2個目のところでなるべく体を上げて取るようにすることを意識していました」

――課題を見た時に(中間部は)クルッと回るのはわかっていた?
「ある程度予想はつきましたけど、ここまで大きな動きになるとは思っていなかったです。ここまで複雑な動きになるとセッターが想定しているムーブを壊せることがあって、それをまず考えていました。完登できたのは6アテンプト目で、最初のほうは別のやり方でやっていてそれが無理だと気がつきました。回ったところで観客側を向いて止めるのかと思っていたんですけど、まさかもう一度壁側に戻るとは思っていませんでした」

●世界選手権 ボルダー決勝最終課題(優勝)
※完登しなければ優勝できない状況で、2アテンプトで完登

「この課題は、見た目的にはそんなに難しいとは思っていなかったんです。最後のところがピックアップされがちなんですけど、そもそもこの課題が難しくなった理由は最初の足をぴょんってするところ。あそこでかなり体力を吸われた上で繊細な動きをしなくてはいけませんでした。この課題を見た時に、できても3トライなので3回以内に決め切らなきゃいけないなと思いました。1回目は落ちたんですけど、そこで冷静に違うなと判断して、2分間のオブザベーションで用意していた別の動きをすぐにチョイスできたのが大きな勝因だったのかなと思います」

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取材・写真・文 編集部

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